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シンバルの管理 投稿者:しゅうへい - 2010/10/17(Sun) 09:44:57 No.884    引用する 

こんにちは

役立つアドバイスをいちも拝見させていただいております

今回2回目の質問なのですが


現在サークルの部室でPAISTE2002のシンバルを使っているのですが、いろんな人が使っているため、サビて緑色になってしまっています。


このようになってしまった場合きれいにすることはできないのでしょうか?

また音質にどのように影響はあるのでしょうか?


おしえていただけると助かります。
よろしくお願いします。

Re: シンバルの管理 投稿者: - 2010/10/23(Sat) 21:23:20 No.886   <Home>  引用する 

しゅうへいさん、こんにちは。
DRUMFORUMの市川光一です。



いつもご覧頂きましてありがとうございます。

また
回答が大変遅くなりましたこと、
大変申し訳ありませんでした。


それでは、
シンバルのクリーニングについてのお話、
ぜひ参考にしてみてください。


ZILDJIANやSABIANなどと違って、
PAISTEのシンバルにはあらかじめ
汚れが付いても拭き取りやすいよう表面にコーティング処理が施されています。

購入後しばらくの間、
コーティングが残っているうちは
指紋が付いても乾拭きをすれば容易にきれいにすることが可能ですが、
サビ(緑錆)がでてきたらクリーナーを使用して磨きます。


PAISTEから専用のクリーナーが販売されています。

名前は「CYMBAL CLEANER」
オレンジ色のボトルです。
シンバル表面の仕上げが他メーカーと違うため
PAISTEの場合は必ずこの専用クリーナーを使用してください。

クリーナーの中身は研磨剤です。
シンバルの表面を極めて薄く削ることにより、サビを落としていきます。

作業としては、
少量のクリーナーを不用なタオルなどに取り、
円を描くように少しずつ、シンバルを磨いていきます。
白いクリーナーが真黒くなりますので、きれいなタオルで拭き取ります。
これを何度か繰り返して下さい。
一回で綺麗にしようと力を入れ過ぎないように気をつけながら、
サビのひどい所は少しづつ作業を繰り返して落としてください。
(シンバルのロゴも落としてしまうので、残したい場合は注意してください。)


これでおおむね綺麗になると思いますが、
もし余裕があったら「CYMBAL PROTECTOR」を使ってみてください。
これはやはりPAISTEより販売されている専用のもので、鮮やかなブルーのボトルです。

使い方はクリーナーと同じです。

若干、研磨剤も含まれていますので軽い汚れは簡単に落とすことも出来ますし、
使用後には新品の時に施されていたコーティングが蘇ります。
せっかく綺麗にしたシンバルがまた汚れないためにも、ぜひ仕上げに使用してみてください。

汚れの状態にもよりますが、上記の方法を行ってみても
シンバルに根付いてしまったサビが完全に落ち切らない可能性が大いに有ります。

現在の状態より汚れを進行させないための処置と思って臨んで頂ければと思います。



次は、音質について。

シンバルは新品の状態が一番良く響き、サスティンも豊かで、音量も有ります。

そして、使いこむことによってゆっくりと劣化をしていきます。
高音の響きが失われ、サスティンが短くなり、音量も失われていきます。

こう書くと悪いことばかりのように思われてしまいそうですが、
こなれた、枯れた、味が出てきた、、、などの表現があるように
言葉ではうまく表現することが難しい、楽器としての成熟の意味合いも持っています。

そうは言っても金属である以上、
酸化や腐食をし、叩いていく限りゆっくりと壊れ続けていきます。

それはライド、ハイハットといった元々厚く作られたシンバルよりも
スプラッシュやチャイナ、そしてクラッシュといった薄く作られたシンバルほど顕著に現れます。

「シンバルを磨く」ことにより、シンバルの表面の酸化、腐食を削り取ります。

その結果、
叩きこんでいる分の劣化を差し引いた、新品に近いサウンドが蘇ることになります。


PAISTE2002が元々持っているサウンドキャラクターを考えると、
磨いた方が断然おすすめです。
特有のクリアで高く、良く響く明るい音がかなり取り戻せると思います。



最後に、
シンバルを奇麗な状態に保つためには
日頃からのマメなメンテナンスが必要不可欠です。
手垢、水分が付いたら拭き取る、という具合にすることで
かなりの割合でサビは防げます。

マメに空拭きをしたり。
少し頑固に付いた指紋などは
揮発性の高いオイル(ライターオイルなど)で落とすことができます。


シンバルはドラムセットの中でも
メンテナンスが一番大変な部類に入ります。
その分メンテナンス用品も沢山販売されているので、
状態に応じてその方法を選んでみてください。




良ろしければ、
結果などをご連絡頂けると嬉しく思います。

またいつでもお越し下さい。
次回のコミュニケーション、
楽しみにお待ちしております。

Re: シンバルの管理 投稿者:しゅうへい - 2010/12/26(Sun) 22:22:51 No.895    引用する 

お疲れ様です。

シンバルクリーナーを使ってみたところ、パイステ2002の繊細な音に戻りました!!

かなり錆びていたので、音の変化が分かりやすかったです。


使い方も細かくおしえていただき、本当にありがとうございました。

また何かわからないことがあったときはよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。

Re: シンバルの管理 投稿者: - 2010/12/27(Mon) 01:02:40 No.896   <Home>  引用する 

しゅうへいさん、こんにちは。

結果報告、ありがとうございます。


音の変化がはっきり分かった、
というのは
とても大きな収穫です。

その細かく繊細な音の違いを聴き取ることが
音楽を演奏する上では
とてもとても大切なことの一つです。

楽器による違い、
叩き方による違い、、、など
いろいろな音の違いに
どんどん耳を傾けて下さい。


またいつでもいらして下さい。
楽しみにお待ちしています!!

シンバルの叩き方 投稿者:はやま - 2010/11/01(Mon) 22:00:56 No.888    引用する 

はじめまして、はやまと申します。

早速ですが質問です。

ドラムをはじめて2年になるのですが、サビ入りのアクセントが弱くて盛り上がりきれない、とよく言われます。

録音して聞いてみたらクラッシュの音が小さいのですが、力んでガッシャーンと力任せに叩くのはどうも違うような気がしますし、シンバルを割ってしまいそうです。

しっかり音の鳴る正しいクラッシュの叩き方はどのようなものなのでしょうか。お時間ございましたら教えてください。どうぞよろしくお願いいたします。


Re: シンバルの叩き方 投稿者: - 2010/11/08(Mon) 02:49:00 No.890   <Home>  引用する 

はやまさん、はじめまして。
ご質問をどうもありがとうございます。

また、
回答が大変遅くなりましたこと、
申し訳ありませんでした。



それでは早速回答へ。。。

まず始めに。

頂いた文章からでは
判断が難しいところも多々あり、
想像の出来る限りでの回答とさせて頂くことをご了承ください。


シンバルをアクセントとして叩く、というほとんどの場合、
バスドラム、もしくはスネアドラムなど、
太鼓類を同時に叩くこと
=ミックス、またはハーモニー、となります。

このアクセント、というところが問題になるのですが、
アクセント=強調する音を出そうとする場合、
どうしても
意識が向け易い動き=手の動き
を中心に考えてしまうことが
未熟なドラマーには多くあるように感じています。

はやまさんの場合、
「サビ入りのアクセントが弱くて盛り上がりきれない、とよく言われます。」
とのことですが、
このポイントを強くしたいがために
アクセントを強く意識するがために、
強くし易いところ=手の動き、手の力
に意識が傾いてはいませんでしょうか?

つまり
バランスが悪い状態での音となってはいませんでしょうか?
ということです。



初めてドラムセットを叩く、、、
というひとが叩くと、
まず間違いなく手で叩く楽器の音はとても大きく、
足を使う楽器はほとんど音が出ていない、という状態になります。

これは
一般的に考えて、
日常の中で感情や意識が一番伝え易く、
またコントロールすること、器用に扱うことに慣れているのが
「足」より「手」であるから、ということに他なりません。


強く、弱く、大きく、小さく、、、
など
感情を音に出そうとするとまず始めに
「手」が反応してしまうのが一般的です。

しかし
ドラムセットを叩く環境では
それとは違います。

「足」を使う楽器=バスドラムの音が
特に現代の音楽の中ではビートの中心となり、
一番重要な音であり、役割である、と言えます。

ドラムセットの中で
リスナーに一番大きく音が「聴こえる」のは
バスドラムです。

一番大きな楽器でもありますし、
一番大きな音が出る楽器でもあります。


実はあまり意識をしないところでもありますが、
どのドラムでもシンバルでも高い音から低い音まで相当な幅の音が出ています。

特に高い音の楽器=シンバルやスネアドラムなどが
耳に飛び込んできます。

しかし
バスドラムは、
高い音から低い音まで相当な幅で音が出ていて、
さらに低い音が中心になって出ているため、
瞬間的に飛び込んでくるようには聴こえにくい部分も多いのですが、
身体に相当響く部分があり、
それも含めて「一番大きな音」と認識するようになっています。


あらためて
はやまさんのドラムセットを叩く時の音、
そして
アクセントが弱くて、、、という部分の
バスドラムの音を注意して聴いてみて下さい。

繰り返しますが、
アクセントの音=シンバル+ドラムの音のミックスでありハーモニーです。
さらにこのバランスで強弱や表現が変わって来ます。

シンバルとバスドラムのバランスをチェックして下さい。
そして
演奏する曲やパートに最も適したバランスを探し出して下さい。



ごく一般的なロックやポップスなどの中の
シンバル+バスドラム=手と足の力具合のバランスは、
シンバル:バスドラム=3:7〜4:6を目安としてみて下さい。

つまり
シンバル=手の力より
バスドラム=足の力を大きくする、といったイメージになります。




もう一つ、
チェックして頂きたいところがあります。

シンバルを「手」で叩こうとしてはいませんか?

もう少し詳しく言えば、
「スティック」ではなく「手」をシンバルに届かせようとして
叩いていませんでしょうか?


言うまでもないことですが、
ドラムセットはスティックやビーターがドラムやシンバルに当たり、
音が出ます。

しかしながら、
上記にあります通り、
感情が高まれば高まる程、
身体を動かすことに意識が傾いてしまい、
出ている音がどうなっているか、に意識が向きにくい場合が多くあります。

そして
スティックやビーターをコントロールするのではなく、
身体を楽器に当てるような動きをしてしまう場合も少なくありません。

これも未熟なドラマーには多く見受けられます。


これにより
クラッシュなど長い音を出すシンバルショットの場合、
一般的にはスティックの先の方から
3分の1か4分の1までの辺りで叩けば良いはずが、
スティックの真ん中の辺りや握っている指の近くで叩いてしまって、
思っているより力が伝わり過ぎたり、
乱暴な音になり易くなる、ということが多くあります。

※逆にライドシンバルのカップ音などは
スティックの真ん中に近い方が
音も安定し、コントロールし易くなる場合もあります。



あらためてもう一度。

叩くときは「スティック」を当てて下さい。
不必要に「手」が近づいてしまっていないかどうか、を
気をつけてみて下さい。


そして
スティックのいろいろな場所で叩き試し、
出したい音、
必要な音、を探してみて下さい。

シンバルだけ、
シンバルとバスドラムのミックス、
シンバルとスネアドラムのミックス、など
いろんな音の場合でも試してみて下さい。

さらに
その欲しい音が出易い、叩き易い位置に
シンバルを「セッティング」することも
非常に大切なポイントです。



最期に。。。

いろいろなシンバルを叩いてみて下さい。

楽器店などで試奏することや、
レンタルスタジオにあるシンバルの音を
聴き比べてみて下さい。

実は、
今回のご質問のときに感じたシンバルの音は、
はやまさんの好みのシンバルでは無かった、
というだけの理由かもしれません。

音の善し悪し、好き嫌いは、
技術的な理由だけではありません。

どちらかと言えば楽器的な理由の方が
大きな割合を占めていると言っても過言ではありません。

いろいろなシンバルの音、
もちろん、シンバルに限らず、あらゆるドラムの音に対して、
自分の好みの音、嫌いな音、などを知って下さい。

そして
自分にとっての一番の音はなにか?
を探し続けて下さい。





またなにか疑問質問などがありましたら、
いつでもいらして下さい。

また
直接のレッスンであれば、
さらにピンポイントのアドバイスを提供することが出来ます。
是非ともご一考ください。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

Re: シンバルの叩き方 投稿者:はやま - 2010/11/08(Mon) 14:22:14 No.891    引用する 

くわしい解説をありがとうございます!

なるほど、クラッシュに意識が行きすぎてバスドラへの意識が足りなかった気がします。音のバランスのチェックとバスドラの強化を行ってみます!

クラッシュを手でなくスティックで叩くという意識、またクラッシュの叩き分けもやってみます。

本当にありがとうございます。どうかまたよろしくお願いします。


Re: シンバルの叩き方 投稿者: - 2010/11/08(Mon) 14:54:51 No.892   <Home>  引用する 

はやまさん、
早速のお返事をありがとうございます。

ドラムを叩く、楽器を演奏する、ということは
日常生活を「そのまま」に表すことではなく、
大きく違うところ、
技術を絶対的に必要とするところが多々あります。

常に「聴こえる音がどうなっているか?」に注目しながら
練習を積み重ねて下さい。

応援しています!!

またいつでもこちらに、
もしくは直接いらして下さい。

楽しみにお待ちしています!

キッズドラム 投稿者:JJ - 2010/08/31(Tue) 12:39:30 No.878    引用する 

こんにちは。

突然の質問よろしくお願いいたします。


僕はドラム歴もそこそこ長くやらせてもらってて、時々人にドラムを教えることがあるのですが、最近小学校低学年の子供にドラムを教えてという機会が何度かありまして。

正直何から教えていいかわかりません。

キッズにドラムを教えるコツなどもしあればアドバイスお願いします。

Re: キッズドラム 投稿者: - 2010/09/07(Tue) 01:47:11 No.879   <Home>  引用する 

JJさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

また
回答が大変遅くなりました事、
申し訳ありませんでした。



それでは早速。。。



小学校低学年の様に
まだ思春期に至っていない、
自我に目覚めていない時期の子供は
ほぼ皆に共通する
とてもわかり易い意志があります。

それは
『楽しいこと(興味があること)はやりたいけれど、
楽しくないこと(興味がないこと)は全くやりたくない』

ということです。


つまり
「前後関係を考えて現在の行動に結びつけることが出来ない」
ということです。


例えば
ドラム自体に興味があるけれど
ストローク練習やエイトビートの練習はつまらないと思っている子供に
「これはドラムの基礎だから、きちんと練習しよう」
と言っても、やりたがらなかったり
やっても直ぐに止めてしまいます。

大人であれば
直ぐ理解が出来たり、理由を納得出来たり、
そこから模索する事が出来たりしますが、
子供は経験値が少ないため、それをする事が出来ません。


その為、
子供をレッスンをする際に、は特にですが、
その子供自身を良く知ることだけではなく、
伝える側の自分自身ともしっかり向き合う必要がある、という事です。


大人の都合、ではなく
子供の状態を見る事が大切、ということです。




子供自身に対して知るべきことは
十人十色ではありますが
代表的には以下の様なものが考えられます。

■レッスンに来ているのは本人の意思なのか、親の意思なのか。

■どうなりたくて、何をしたくて来ているのか。
(ドラムレッスンに通っているという形だけが欲しいのか
ただドラムを叩ければ満足なのか
ドラムを上手にはなりたいという気持ちはあるのか
やりたい曲やドラミングがあるのか、など)



子供に明確な意思や答えがあった場合は、
それに沿って
やりたいことそのものをピンポイントで行ったり
やりたいことを出来る様になる為に必要な練習を
こちらから提示し、組み立て、導く必要があります。

逆に明確な意思がない場合は、
好きにドラム触らせ、
その時に生まれた小さな疑問質問を細かく受け取ったり、
目の前で叩いて見せ、聴かせ、驚かせ、
その時に目を輝かせ、興味を持ったポイントから
好奇心を刺激し、徐々に話を広げて行く、という方法もあります。

一緒に音楽を聴きながら、DVDを見ながら
解説や説明をする、、、というのも良い方法の一つです。

また、
ドラムや音楽以外でどんなものに興味を持っているか、
(日常生活の中で興味の向いているもの)
を知る事で、
ドラムや音楽との関わり合いを伝え、好奇心を刺激する事にも繋がります。




別の視点から考えて、
上記にもある通り
子供に何かを伝える場合、
特にレッスンのような形式の場合には、
必ず、と言って良い程、親の意思が関係してきます。
そしてこの『親の意思』は
子供の意思とは違う所を見ている可能性が高いことが少なくありません。
その為、親御さん自身、
どのような意思でレッスンに通わせているのか、
を把握しておく事がとても重要となります。




ドラムがある空間をのびのびとした気持ちで楽しませ、
ドラムや音楽に興味を示した瞬間を一緒に見つけ、
その興味を刺激し、膨らませる事で
きっとお互いにとって楽しい時間を過ごす事が出来るはずです。




大人は予測で言葉を受け取ります。
子供はそのままストレートに受け取ります。

大人のペース、言葉ではなく
子供のペース、言葉を探って下さい。







もう少し、具体的なポイントを。。。



子供がレッスンに耐えられる時間、
そして
緊張のレベルは大人とは違います。

子供の顔色や言動を細かに見て
飽きや疲れが無いように注意して下さい。

こちらが大した事無い、と思っていても
大人には考えも及ばない程のストレスとなり、
体調不良を起こす場合も少なくありません。



現在、
世の中で使われているドラムセット本体、
及び、その周りの道具(スティック、ペダル、イスなど)は
基本的に全て大人用です。

サイズはもちろん、
必要な筋肉量も子供用を想定しておりません。

レッスンをする子供の性格的、精神的なポイントだけではなく、
身体的な状況を良く把握し、
適したものを提示するように気をつけて下さい。


また
良く言われる事ですが、
大人と子供の物理的な身長差を考え、
実際の子供の目線の高さに下りて語りかける、
という事も非常に重要なポイントの一つです。




たくさんの子供たちと出会い、
たくさんの若いドラマーたちを導いて下さい。



今後も疑問質問などあれば
いつでもこちらにお越しください。

次回のコミュニケーション、楽しみにしております。

Re: キッズドラム 投稿者:JJ - 2010/09/09(Thu) 00:46:55 No.880    引用する 


えのもとさん

大変ご丁寧な返答ありがとうございました!


実はすごくやんちゃな小学校2年生の男の子にドラムを教えてるのですが、どうにもレッスンにならずに困っていたのです。
今回のえのもとさんのアドバイス大変参考になりました!

その子とその子の親とそして自分と向き合って良いレッスンしようと頑張りたいと思います。




実は私、以前とある専門学校でえのもとさんにドラムを教えていただいたことがありまして、ふと思い出してここで質問させていただきました。
(今回はあえて名乗らずにスイマセン(笑))

昔授業を受けていた時と変わらず、この掲示板でも、どのような質問に対しても丁寧かつ的確にご返事されているえのもとさん。
同じドラマー、ドラム講師として尊敬いたします。

また疑問が出来たら質問させていただきますね。


ありがとうございました!

Re: キッズドラム 投稿者: - 2010/09/09(Thu) 05:29:44 No.881   <Home>  引用する 

JJさん、
丁寧なお返事をどうもありがとうございます。

はじめまして、、、じゃなかったんですね。。。
思い出して頂いた事をあらためてとても嬉しく思います。


回答文にも書きましたが、
たくさんのドラマー、ミュージシャン、
そしてそこへ向かう子供達と
出来るだけ多く出会って下さい。

そして
伝えて下さい。

JJさんが大好きな音楽、そしてドラムの事を。


もしよろしければ
一度メールを頂けませんか?

そして
是非スタジオに遊びに来て下さい。

楽しみに楽しみに待っています!!

Spaceyなドラミング 投稿者:KY - 2010/08/07(Sat) 22:52:13 No.874    引用する 

こんにちは。うまく言葉で表現できないのですが、もし可能でしたらアドバイスください。

バンドでリハーサルをしていて、自分の音を聴いていまして、最近特に思うのが、スペイシー(空間的な)な演奏になっていない、と思うのです。

たとえば、私はいつも左足で8分音符や4分音符を踵を動かしながら演奏することが多いのですが、そのリズムに支配されてしまっていて、どうもビートやフレーズなどが空間的でないのです。せせこましいといいますか。

うまく言えないのですが、もっと曲を上から俯瞰したような、空間的な(空間を感じられるような)演奏をしたいのですが、どうすればいいのでしょうか、特に4ビートの演奏のときに感じます。

ニュアンスがうまく伝えられませんが、もし出来ましたらアドバイスをお願いします。

Re: Spaceyなドラミング 投稿者: - 2010/08/14(Sat) 00:26:51 No.875   <Home>  引用する 

KYさん、こんにちは。
ご質問をどうもありがとうございます。
とても嬉しく思います。

また
大変回答が遅くなりましたこと、
申し訳ありませんでした。



では、早速。。。

今回のご質問は
音がこの場には無く、
極めて感覚的なものであり、
なおかつ主観的なものであります。

ですから
答え、ではなく
今回頂いた文章から想像させて頂く音に基づいて
ヒントとして回答させて頂きますことをご了承ください。



まず始めに、
KYさんの演奏された音を
以下のポイントに注意しながら
もう一度チェックをしてみて下さい。


◎演奏している音が
きちんと音楽の中のリズムに当てはまり、ムラなく演奏出来ているか?

例えば
8ビートなら八分音符、
16ビートなら十六分音符、
4ビートなら四分音符、、、

これらは曲の流れを気持ちよく保つために
最も重要な音符です。

演奏する曲の中で
どの音符が最も重要な音符であり、
当てはめるべき音符であるか、を理解することが大切です。

それぞれの曲の中でこれらの音符が
演奏上できちんとムラなく、当てはまっているか、を
確認してみて下さい。

左足に支配される、、、とありましたが、
その左足で出す音が
曲のリズム=流れに当てはまっているか、が
まず問題点となります。

その上でその左足の音を軸に
プレイを組み立てることが大切です。



◎アクセント/ノーアクセントが
しっかり分離し、演奏出来ているか?

演奏上、強く表現したい音=アクセント
それ以外の音=ノーアクセント

となりますが、
叩いている都合上で
上手く分離させられなかったり、
頭の中でだけで
アクセント、ノーアクセントを理解し、
叩いている「つもり」になっている、
ということは
どんなドラマーでも決して少なくありません。

曲の流れの中で、
アクセントをしっかり飛び抜けるようにし、
ノーアクセントをしっかり抑え滑らかにすることで、
表現したいものを明確に伝え易くなります。

また、
アクセント/ノーアクセントの
レベル(強弱/種類)の違いはたくさんあります。
それらをはっきりと使い分ける、聴き分ける、
ということを意識することで
より細かく深い表現となります。

アクセント/ノーアクセントは
「ON/OFFスイッチ」のように利用することももちろんですが、
「ボリュームつまみ」のように「滑らか」に使うことも
表現力を増すための大切な方法です。




それでは、
これら上記二点に基づき、
以下のことを考えてみて下さい。



全ての音量、音質が同じ十六分音符の連打。
逆に
全ての音量、音質がバラバラになってしまっている十六分音符。

前者は
テクニック的に考えれば
シングルストロークロールとなり、
つまり長く繋がった一つの音、と感じることが出来ます。

それに対し
後者は
一音一音が繋がって聴こえにくく、
一打一打が大きくても小さくても目立ってしまうことになります。

例えるならば、
前者は一本の線、または一枚の面であり、
後者は歪んで曲がった線、またはデコボコ、ザラザラの面、というように
聴こえて来ます。


|=十六分音符とします。


1    2    3    4
|||| |||| |||| ||||

例えばこのような連打をする場合、
全てをノーアクセントで正確にムラなく叩きます。
速いテンポであればある程、
繋がった音=ロングノートと聴こえて来ます。


ここにアクセントを加えます。

1    2    3    4
|||| |||| |||| ||||
>    >    >    >

全ての音がリズムに当てはまり、
アクセントを全て同じ音で大きく、
ノーアクセントを全て同じ音でしっかりと小さく叩くことで、
聴こえ方としては

1    2    3    4
|・・・ |・・・ |・・・ |・・・
>    >    >    >

と、
アクセントのところの音のみが聴こえて来るようになります。

さらに
1    2    3    4
|||| |||| |||| ||||
>         >

となれば
1    2    3    4
|・・・ ・・・・ |・・・ ・・・・ 
>         >

となります。


つまり、
全ての音を叩いていますが、
聴こえてくる音は大きな音符になる、ということです。

また
アクセント/ノーアクセントの大小を加えることで
アクセントからノーアクセントへの「突出」したような
急激なボリューム変化ではなく
穏やかでなだらかな「波」のような変化となり易く、
表現力が増すこととなります。


これが
KYさんの求める
「spaceyな演奏」「空間的な演奏」に直接的に繋がることではないか、
と推測しています。


あらためて自分の音を確認してみて下さい。
・音符がリズム(曲の流れ)に当てはまっているか?
・音量、音色にムラが無いか?
・アクセント/ノーアクセントをはっきり叩き分けられ、使い分けられているか?

録音を繰り返しつつ、
これらを確認して下さい。



また、
好きなプレーヤー、好きな演奏などを
しっかりと聴き取り、
音符の正確性、
音量、音質のコントロール、
ドラムセット内のそれぞれの音のバランスを
探り出して下さい。

それと自分の音を比べ、
どう違うか?
どう同じか?を
繰り返しチェックしてみて下さい。




もう一つ、ヒントとして。。。

特に早い曲などには有効ですが、
カウントを
二拍で一つ、
一小節で一つ、と捉えてみて下さい。

1234123412341234
と進んでいる曲を、

1・2・3・4・1・2・3・4・
であったり、
1・・・2・・・3・・・4・・・
というように、
カウントを変化させて演奏してみて下さい。

この場合、
捉え方を変えるだけで終わり、ではなく、
このカウントの変化に対して
上記に説明したポイントへのチェックも
確実に行って下さい。






決して
「つもり」で演奏せず、
出したいと思っている音を思っている通り
「確実」に出し続けるよう心がけて下さい。






今回の回答で
何かしらのヒントになるところがあれば、と
祈るばかりです。

この件に対して、
またこの件に限らず、
なにか疑問質問などがあればいつでもいらして下さい。

また、
直接のレッスンにより
ピンポイントのアドバイスの提供に繋がります。

是非ともご一考ください。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

スネア 投稿者:そら - 2010/05/27(Thu) 20:34:14 No.858    引用する 

スネアのチューニングで
通る音?にするにはどうすればいいんですか




パールのブラススネア使ってます

Re: スネア 投稿者: - 2010/06/02(Wed) 03:32:39 No.860   <Home>  引用する 

そらさん、こんにちは。
ご質問ありがとうございます。

また、
回答が遅くなりましたこと、
大変申し訳ありませんでした。

では早速回答へ。。。




まず、チューニングについてですが、
過去の記事にチューニングに対する記事があります。

是非、
掲示板上の「ワード検索」から
「チューニング」など、
興味のある言葉で検索してみて下さい。
記事ナンバーでも検索出来ます。

参考にしていただけますと幸いです。


特にNo.624の記事は、
より細かくチューニングの方法、手順などが記されています。
是非ご覧下さい。




ご質問の文章ににあります「通る音」というものは
ご自身で「?」を付けていらっしゃるように
明確な定義はとても難しいことです。

仮に定義を作るとするならば
「曲の中で印象的で目立つ音」となります。

これは別の言い方として
「抜ける音」「鳴る音」、そして「良い音」など
非常に抽象的な言葉で表されることもあります。


スネアだけ、その「通る音」が作れたとしても、
ドラムセットの音や、曲の中に入ると、
思った通りのイメージに繋がらないことも少なくありません。

全体の中でのバランスを無視して「通る音」を作っても
だだ「うるさい音」や「もぐった音」になってしまいます。


つまり「通る音」を作るには、
スネアドラムだけでなく周りの音のことも考える必要がある、ということになります。


例えば、極端な話ですが、
周りが「低く、重いサウンド」の場合、
スネアは「高く、明るめの音」でチューニングする方が
全体のサウンドに対して、スネアは「通る音」となります。


周りが「明るいサウンド」の場合、
スネアは「低く、重圧感のある音」でチューニングする方が、
「通る音」となります。

また、
本来倍音など音を抑える役目である「ミュート」をすることより
アタック音が強調され、音が抜け出て来るように聴こえる場合もあります。




演奏する内容とのバランスを考えながら、
どんな音が「通る音」となるのか、を考え、作り出して下さい。

バンドメンバーなどの意見を求めるのも大事なことです。

演奏を録音し、それを客観的に聴くことで
より明確に分かり易くなります。

様々な方法を
繰り返し試して下さい。




目指す音を作るためには
以下のポイントを試してみて下さい。

・CDなどから好きなスネアの音を探し出す。
・楽器店やスタジオ、友人などのスネアを叩き、自分の好きな音の傾向を知る。

サイズ、材質、ヘッド、パーツ、叩く場所、音楽ジャンル、そして人、、、
それぞれにより音は全て違って来ます。

たくさんの音を知ることで、
自分の好きな音=自分の好み
=自分にとっての「通る音」を知ることとなり、
それを作り易くなります。

自分の好きな音は自分にしか決めることが出来ません。

「通る音」=自分が「通る」と思う音、を
上記にあるような
あらゆる試行錯誤をしながら見つけ出して下さい。




また、
一般的に言われる「通る音」を出すには、
チューニングもありますが、
奏法も大きなポイントになります。

リムショット=オープンリムショット
と呼ばれる奏法です。

スネアドラムのリムとヘッドを同時に叩く奏法です。

ヘッドだけを叩くより、
アタックの音が強くなり、高い成分の音が出易くなります。

ポイントはスネアドラムのセッティング
=高さと角度です。

常に上手く当たるような位置を微調整をしながら探し出して下さい。

さらにヘッドのどの位置を叩いているか、も
大きなポイントとなります。

これも試行錯誤が必要です。




いろいろな音を知り、
いろいろなドラマーを知り、
いろいろな音楽を知ることで
自分の思っているイメージ通りの音にたどり着き易くなります。

たくさんの「音」に出会うよう心がけ、
好奇心旺盛に興味を示して下さい。



チューニング、奏法、ともに
「思い通り」には必ず時間が必要となります。

あまり良い言葉ではないかもしれませんが、
「諦め悪く」とか「しつこく」という気持ちで探し続けて下さい。

必ず見つけることが出来ます。


試行錯誤の途中、
何かご不明な点や、その他疑問質問等がありましたら、
またいつでも書き込みにいらして下さい。

また、
直接のレッスンにより
ピンポイントのアドバイスの提供に繋がります。

是非ともご一考ください。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

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