初めまして。
僕はドラムの演奏時に左足のゴーストモーションを多用します。 最近、ヤマハのハイハットスタンドからDWのものに変えたのですが、ゴーストモーション時のハイハットの音色変化が大きいことに気付きました。 ヤマハのスタンドの時はほとんど感じなかったのですが。。。 スタンドの調整で何とかなるかもしれないのですが、どこをどう調整してよいかわからず、また、奏法の問題かもしれないので、悩んでいます。 お忙しいところ済みませんが、ぜひヒントをお願いします。
たけぼーさん、はじめまして。
DRUMFORUMの市川光一です。 ご質問をありがとうございます。 また、回答が遅くなりました事、申し訳ありませんでした。 それでは早速回答に移ります。 今、使われているDWのハイハットスタンドですが、 足を乗せるフットボードの先から 上に向かってチェーンが伸び、スタンド本体と繋がっていると思います。 そのちょうど繋がっている所に 踏み込み具合の調整用のネジ(銀色で円盤状)がありますので、 そこを調整してみてください。 最近のモデルでしたら調整用のネジのすぐ上に LOCK ←TIGHT↓LOOSE→ とステッカーが貼ってないでしょうか。 LOCKの矢印の下にある、ボルト(チューニングキーで回す)を緩めると ロックが外れて調整が効くようになります。 あとは右に左に調整用ネジを回して内部にあるスプリングの張りの強さを 変えられる仕組みになっています。 まずは右に、LOOSEの方に調整用ネジを目一杯回しきってみてください。 内部のスプリングが緩み、一番踏み込みが軽い状態となります。 逆に今度は左に、TIGHTの方に最後まで調整用ネジを回してみます。 スプリングが張られることによって踏み込みは重くなりますが、 元の位置に戻ろうとする力は強くなりますので、 フットボードから足を離した時の戻りは速くなります。 これでスタンドの調整は大丈夫です。色々行ってみてください。 また、ぜひ調べて頂きたいのが、 それぞれメーカーのスタンドのシンバルに直接触れる部分です。 トップシンバルを挟み込んでいるフエルトorゴム、 ボトムシンバルの下に敷いてあるフエルトorゴムの 固さや形状の違いです。 踏み込む時に、それらが柔らかければ上下運動は大きくなり、 固ければ小さくなります。 その違いを調べ、どちらが動きに対して、また、音に対して、 好みに近いかチェックしてみて下さい。 次は楽器としての捉え方を考えてみます。 ハイハットスタンドを変えたらハイハットの音色の変化が変わった。 まさにその通りです。 それはスタンドも含めて「ハイハット」という楽器になっているからです。 今回、DWのスタンドに変えたということはヤマハのスタンドの時と 違う楽器になったと言えます。 些細な変化とも言えますし、今回のように大きく影響を受ける場合もあります。 最初の方に書いた調整で改善したり、慣れてしまうこともあります。 それでも肝心なのは、楽器が変わったということを演奏者が理解をして 目的の音のために工夫を凝らすということでしょう。 今回のご質問の文章からは判断出来ませんが、 新たに購入したスタンドが前の機種に比べ、 足の動きを細かにシンバルに伝えるものになっているかもしれません。 今まで思ってもみないような小さい動作が、 シンバルに伝わっている可能性もあります。 ミリ単位の動きもハイハットの音には影響します。 プレートやテンションの違いによって 今までとの踏み方、コントロールの違いが生まれている可能性は大きくあります。 例えば、足裏の接地部分について。 足の裏全面を乗せているのか、 前の部分を乗せているのか、 指先で踏んでいるのか、、、など、チェックポイントは様々です。 足の指先の小さな動きまで集中し、 何をどうすれば、音色にどのような変化が現れるか。 この機会に一度注目してみることを大きくお勧め致します。 一般的に、足は手と比べ繊細な動作が苦手です。 しっかり指先まで気を配り、 手と同様、繊細にコントロールする為には、 やはり練習と時間を要します。 根気の必要な作業になるかもしれませんが、 是非練習を積み重ねて下さい。 きっとご自身でも思わぬ発見、収穫が秘められていると思います。 自分自身に期待をして下さい。 またなにか、疑問質問などがありましたら、 いつでも気軽にいらして下さい。 また、直接のレッスンにより たけぼーさんへのピンポイントアドバイスを提供出来ることとなります。 是非ともご一考ください。 次回のコミュニケーション、楽しみにお待ちしております。
市川様
お忙しい中、ご回答いただきまして本当にありがとうございました。 まず、調整等について、いろいろと試してみます。 そして、おっしゃる通り、ハイハットスタンドが、繊細なんだと思います。これは決して悪いことばかりでなく、ちょっとしたニュアンスの変化にも答えてくれるということだと思いました。 いっぱい練習して、素晴らしい音色で音楽を奏でられるよう頑張ります。 本当にありがとうございました。
たけぼーさん、丁寧なご返信をありがとうございます。
いろいろと試し始めたご様子が伺えます。 以前のスタンド、そして新しいスタンドの それぞれから分かる奏法や感触、そして音の違いを これからもっと感じ取ることになるはずです。 そしてそのスタンドたちは、 いままで知らなかったこと、分からなかったこと、 知らなかった音、分からなかった音、新しい音を きっとたくさんおしえてくれることになるはずです。 その先の 自分自身の上達を楽しみにして下さい。 またいつでもいらして下さい。 楽しみにお待ちしております。 |
早速のご返答ありがとうございました。
たいへん感謝しております。 シンバルには故人の指紋が付いています。ヒビなどはまったくありません。 クリーニングとなると思い出を落としてしまうようで躊躇します。「成長」や「変化」と受け取ると横にいる様にも感じます。泣けちゃうコメントをありがとうございました。 私自身が奏でる事はありませんので、もう一度、考慮します。またMailをさせて頂きます。
丁寧なご返信をありがとうございます。
お役に立てたようでなによりです。 今の状態を保存しておく場合、 触れるときは手袋などをすることもお勧めします。 またなにかありましたら いつでもこちらへどうぞ。 楽しみにお待ち致しております。 |
はじめてmailします。
先日、形見としてパイステのシンバルを頂きました。 30年くらい使用していないらしく、錆びています。 どのような手入れをすればよいのでしょうか?
ひさみさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。 では早速回答へ。。。 まず過去の記事の中から No.884「シンバルの管理 」 というタイトルのご質問、 そしてその回答をご覧下さい。 ※このコーナーの上部[ワード検索]より キーワードに記事名、もしくは記事番号を入力して下さい。 今回のご質問に対しての 回答となる部分を含む記事となっております。 ご参考にして頂けますと幸いです。 今回のご質問の中にあるシンバルが どのような種類のものか分かりませんが、 上記記事内にあります通り、 素材の変化は「劣化」ではなく、 「成長」や「変化」と受け取ることが出来ます。 新品や、綺麗にクリーニングをしたシンバルは、 キラキラした音とした明るく派手な音を出しやすくなりますが、 時間を経たシンバルは、 「落ち着いた」とか「枯れた」という表現をして 好んで使われる場合が多くあります。 ひさみさんがどのような音を好むのか、は分かりませんが、 クリーニングの前に一度使ってみてから、、、 という選択も是非お勧め致します。 今回のシンバルは、 いわゆる「ヴィンテージ」という部類に入る、 貴重な一品であると思われます。 割れや欠け、ヒビなどが入っていないようであれば、 まだまだ何年も使い続けることが可能です。 扱い方としては、 ごく一般的な金属製品と同様で、 水分、高湿度などによるサビやカビ、 そして傷がつくことを避けるようにすれば全く問題ありません。 想い出と共に、 ずっと大切になさっていただければ、、、と思います。 またなにか疑問質問などがありましたら、是非ともこちらにいらして下さい。 次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。 |
それらが同時にショットされるケースが少ないのは、音域の問題ですか? フロアと重なる場合はあるのに、 ハイタム/ロータムと重なるケースは中々見当たりませんよね? リムやカウベル等と重なる事はありますが・・・。
「夏なんだな。」さん、こんにちは。
続けてのご質問、ありがとうございます。 大変嬉しく思います。 さて、 早速ご質問の件です。 ハイハット+フロアタム→ある ハイハット+ハイタム/ロータム→中々見当たらない ということですが、 今回のご質問の中でおっしゃっているようなケースを はっきりと認識したことがないため、 ご希望に沿うような回答がすることが出来ません。 申し訳ありません。 ではその理由になり得ることを、 あらためて 現実のドラムプレイから考えてみます。 ・ハイタム/ロータムを叩く フィルイン時が多く、 その中では両手で交互に叩く、ということが比較的多くなります。 また、ゴーストノートのように、 他の音と同時ではなく、噛み合わせて使うことが多くあります。 ・フロアタムを叩く 「低い音」を強調して出す時に アクセントやスネア代わりのバックビートとして単発で使われることも多く、 その場合は片手で叩くことが少なくありません。 このような状況から、 ハイハットと同時に叩ける/叩けない、という状態を 打ち込みにおいても作り出しているため、 今回のご質問のように聴き取れることになるのではないか? と考えます。 ※ただし、これはあくまでごく一般的な例であり、 絶対的なものとは言い難いものです。 また、 「夏なんだな。」さんのおっしゃる通り、 ハイハット=大部分が高音の成分 ハイタム/ロータム=高音の成分が多い フロアタム=高音の成分が少ない であるため、 混ざって聴こえ難くなっている、 もしくは、 混ざらないから分離して聴こえている、 ということにもなり得ます。 この他にも 混ざりやすい音、混ざり難い音、というものが 高い音、低い音の分類に限らず、数多く存在します。 前回の回答にもあります通り、 混ぜたければ、、、混ぜたくなければ、、、 ということを考え、 それぞれの音色や音量バランスを考え、組み合わせることで 思う通りの音を作り出すことが可能となります。 音楽を追求していくと、 なにが「正しい」、なにが「間違っている」 というところに潜り込みがちです。 私自身ももちろんですが、 「夏なんだな。」さんの知らない音は、まだまだたくさんあります。 そしてこれから、もっともっとたくさん知ることになります。 それらの中から音を選び出す時、 他人の「良い悪い」では無く、 「夏なんだな。」さんの「好き嫌い」を求め続けて下さい。 それが「夏なんだな。」さん「独自」の音楽を形作ることとなります。 打ち込みの音、 いろんな楽器の音、 目の前で演奏されている音、、、 そして 世の中に存在するさまざまな音にもっと耳を傾け、 「夏なんだな。」さんだけが気付く音を探して下さい。 引き続き応援! しています!! |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | → | |
- KENT -
- Antispam Version -