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無題 投稿者:夏なんだな。 - 2011/08/05(Fri) 12:17:55 No.910    引用する 


はじめまして。


マシンでドラムを打ち込みたいのですが、
音量の問題で悩んでいます。


ハットを一番小さく‥と心掛けてはいるんですが、たとえばハットが8分で他の音が16分の場合などは、どうすればいいですか?

更にたとえると、ハットの裏と16分ビートの最後の音(蛇足ですが、4発目など)の対比などでしたら、どちらを小さくすればいいんでしょうか?

ご回答よろしくお願いします。




Re: 無題 投稿者: - 2011/08/13(Sat) 02:04:02 No.911   <Home>  引用する 

「夏なんだな。」さん、はじめまして。
ご質問をどうもありがとうございます。

また、
回答が遅くなりましたこと、
大変申し訳ありませんでした。


まず始めに。

今回のご質問に対して、
「どのような音量、そしてバランスにすれば良いか?」
ということに対する回答は、
「夏なんだな。」さんの作り出そうとする音楽やイメージが
文章からでは分かり得ないため、
「このようにすれば良い」
という「答え」を出すことは出来ません。

あらかじめご了承の上、
以下の文章をアイデアの一部としてご参考にして頂ければ幸いです。
よろしくお願い致します。




それでは早速。。。




打ち込みにおいてのドラムの音と位置づけされる音ですが、
基本的なところで大きく二種類に分かれます。

・生のドラムやパーカッションと同じ種類の音を使用したもの
・生の楽器で表現出来ない音を使用したもの

また、
打ち込む内容においても同じように

・人間の演奏で出来ること
・ありとあらゆる音色やリズムを組み合わせたもの

と分かれることになります。

つまり、
打ち込むもののイメージが
「生楽器での演奏」で
あるか、ないか、
というところがポイントとなります。



どちらの形式であれ、
音として、リズムとして、音楽として、
成り立ち、格好良ければ
何一つ問題は無く、
現実的に、
一般的に打ち込まれている音の中には
両方が混在していることが多々あります。





それでは次に、
上記を前提として考えて頂き、
今回のご質問にある音量の問題についてのアイデアを。。。


打ち込みの音を作る場合、
ビートの変化や人間臭さなどを生み出すために、
全体の音量バランスや、
各音色のベロシティをコントロールすることも多くあります。

そして
それだけではなく、
是非とも試して頂きたいのが以下の方法です。

同じ楽器名でも違う音色のものを、
アクセントやベロシティの変わりに混ぜ合わせることで、
大きな変化が得られます。

一般的に
高い音やアタックの強い音は
高音の成分の強さから、
耳に飛び込みやすく、大きな音や目立つ音として認識され、
逆は小さく、目立たない音として聴こえます。



例えば、、、

バックビートのスネアの音は甲高い音、
ゴーストノートのスネアの音は低くアタックの少ない音。

AメロやBメロのバスドラムの音と
サビのバスドラムの音を違う音にする。

…などとしてやることで、
生ドラムの音にかなり近づくこととなります。


実際のドラムセットを思い浮かべると
浮かび難い発想かもしれませんが、
目の前で現実の音を聴き取ってみると、
同じ楽器でも、事実として音質が変わっていることが普通です。



また、
同時に鳴った重なった音が二つ以上ある場などは、
どれかの音のタイミングを少しだけ「ずらして」やることで、
その重なった音は違う音質となって聴こえることとなり、
「目立つ音」、もしくは「目立たない音」に変化させることが出来ます。





実際の楽器の演奏において、
「音量の変化」というものは、
結果的に
「音質の変化」ということになります。


あらためて、
色々な音源などにて、
生の楽器の音の音質変化、
特に、音量の変化の時の音質の変わり方に注目し、
聴き比べてみることで、
いろいろなアイデアに繋がることと思います。

是非ともお試しください。







さらに。。。


それでも
上手くいかない、、、
もうちょっと、、、
なんか違う、、、

などの場合、
是非とも試して頂きたいのが、
「ドラム以外の音を使う」ということです。

今回のように
ハイハットの音量に悩むようであれば、
そのハイハットの打ち込みの音をシェーカーに丸ごと変えてしまう、とか、
大きな音はハイハット、小さな音はシェーカー、、、

というように
上記に示した現実的にはあり得ないかもしれない音や
楽器の混ぜ合わせを使って、
ドラムセットの音に
「聴こえる」
というものを作ってみて下さい。


例えば、
ハイハットとシェーカーであれば、
アタックの強い音と弱い音、となります。

その打ち込んだ部分のみを聴けば、
ちょっと変、、、と感じるかもしれませんが、
音楽全体の中に混ぜてみると
上手い具合にドラムセットの音として成り立っていることも
決して少なくありません。

ハイハットの変わりにシェーカー、ではなく
極めて機械的なノイズのような音であったり、
全く現実的ではないを使ってみるのも
他のアンサンブル上の楽器と混ぜることを考えると、
良い効果が生まれる可能性は高くなり、
「普通に聴こえる打ち込み」では無い音となり得ます。




始めに記しましたことも含め、

「打ち込みだからこそ出来る」
「打ち込みでしか出来ない」

という音のコントロールを
是非とも利用し、
「夏なんだな。」さん独自の音を
是非とも生み出して下さい。




またなにか、
疑問質問などがありましたら、いつでもこちらにいらして下さい。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

Re: 無題 投稿者:夏なんだな。 - 2011/08/14(Sun) 21:23:16 No.912    引用する 


詳しい回答ありがとうございます!

本当に勉強になります。


ちなみに、イメージしている楽曲の雰囲気は・・

アコギが全編にわたって流れていて、

その上にエレキが乗っかっている感じで、

リズムが、ドッチドパッドッ/チッドッパッチッ。って感じですね。

それでハットが8分っての、柔らかくて明るいイメージの曲です。


Re: 無題 投稿者: - 2011/08/14(Sun) 23:46:26 No.913   <Home>  引用する 

丁寧なお返事をどうもありがとうございます。


ドラムの音、
聴こえて来ました!

...ただ、これは
あくまで私のイメージであって、
「夏なんだな。」さんと重なっているかどうかは
全く分かりません。


自分の頭の中にあるイメージを
本当にイメージした通り正確に出す、という作業は
とても難しいものです。

何度も何度も
自分の作った音に「?」を投げかけながら作業を繰り返し、
好きな音、
自分のイメージ通りの音、に近づけ、
そして完成をさせて下さい。

応援しています!!

チューニングと曲のキーの... 投稿者:しま - 2011/06/14(Tue) 23:35:45 No.908    引用する 

はじめまして

4人ギター二本、ベース、ドラムでバンドしています。
現在音源を作成しているのですが

スネアの倍音と胴鳴りの音程が
曲のキーに対して不協和音になってしまいなやんでいます

プロの方の音源を聞くと曲のキーを無視してチューニングしていたり
合わせている方もいるような気がするのですが

常識的にはどうなんでしょうか?
曲のキーに合わせてチューニングする方もいるのでしょうか?

因みに私はドラムでないので
まったく知識がないので非常に困ってます

よろしくおねがいします

Re: チューニングと曲のキ... 投稿者: - 2011/06/21(Tue) 00:02:00 No.909   <Home>  引用する 

しまさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

また、回答が遅くなりましたこと、
大変申し訳有りませんでした。


それでは早速回答へ。。。


まずはじめに。

仕事の中でも、
ドラムのチューニングをする上で、
楽曲のキーを意識して、ということは
ほとんど無い、と言って良いと思います。

でも、
現実には今回のしまさんのおっしゃる通り、
チューニングの具合により、
また、マイキングの具合により、
不協和音となってしまう程の音程が響いて来てしまい、
楽曲のキーとぶつかってしまうことは少なく有りません。



その場合の対処方法として、
大きくわけて二種類あります。

・ドラム側での調整
・レコーディング、ミキシング段階での調整

となります。



ドラム側での調整、とは、
チューニングでのコントロールや、
楽器を取り替える、などをすることで、
不協和音となる音を取り除く方法です。

楽曲的には不協和音となっている音でも、
ドラマーがその楽曲を叩いて表現する上で、
意識的か無意識かは様々ですが、
「必要不可欠な音」となっていることもあります。

ドラマーの意識している音は、
メロディー楽器の意識している音程感とは違う場合が多く有ります。

ただ、必ずその音程も意識しているのは確かで、
それを特に強弱で感じ取っていることが多く有ります。


ですから、
楽曲の中で単純に「不協和音だからNG」と言われてしまうと、
ドラマーとしては、
「欲しい音が出せない」とか、「この音が良いのに」と、
不満を感じてしまうことも多々あります。


私自身にこの経験が有ります。


バンド内などでは、
その辺りのお互いの意見を調整することが大切になって来ます。

問題は、
全てのメンバーが良い環境の中、良い感情を持って録音する、ということです。


僅かなチューニングの変化、
ミュートの種類や量、
単純に、楽器の角度を変えたり、
違う楽器へ交換をすることで、
あまりにも簡単に解決することも多々あります。

お互いの事情、状況を理解し合い、
良い環境を整え、よい音楽を録れる方法を考えてみて下さい。




次にレコーディング、ミキシングでの調整です。

まず単純に、
マイキングで録ることの出来る音は大きく変わります。
マイクの種類を変えれば、さらに広がります。

仕事の現場の中では、この辺りにもかなり注意を向けます。

「困った音」とでも言う音が録れてしまうようであれば、
まず、マイキングの変化、
そして、マイクの交換をお勧めします。

定番も有りますが、
冒険により思いがけないような良い音が聴こえて来ることもあります。


そして、
ミキシングでの調整は、
基本的にはイコライザーなどで、
その特定の不協和音となり得る音を探し出し、
取り除くことをします。

例えば、
スネアを狙ったマイクの音をチェックし、
他のマイクでもスネアは拾っていますので、それもチェックします。
ドラム全体を混ぜた音でもチェック、、、

というように、
気になる音を色々な角度から検証していきます。

また、
ドラムは共鳴が多く起こる楽器でもあります。
ですから、
生音ではスネアから、と思っていたその「不協和音」たる音が
思わぬところの楽器から、
思わぬところのマイクから、
ということがあります。


また、
エフェクトを重ねていく段階で、
色々な音が増したり消えたりすることも多く有ります。

これは、ドラムから、ということだけではなく、
他の楽器からもその「不協和音」たる音が現れたりもします。


思い込みではなく、
繰り返しでマメな検証をお勧めします。




色々な人の思惑と、
色々な楽器の音が混ざって
色々な音が出来上がります。

しまさんのバンドでの
一番「カッコいい音」を造り上げて下さい。


またなにか疑問質問などがありましたら、
いつでもいらして下さい。

また、
当スタジオにおいでいただき、
ドラムの音の録り方の様々などをお伝え出来れば、とも思います。

あらためてお気軽にお問い合わせ下さい。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

フィルイン 投稿者:MG - 2011/04/10(Sun) 18:43:58 No.901    引用する 

はじめまして!!

私は高校から吹奏楽部に入り、パーカッションを担当させてもらっています。今は2年生です。そこでドラムも叩かせてもらっています。

先日、高校の入学式があり新入生の入退場のときにAKBの曲を演奏したのですが、1曲分では短すぎて顧問の先生に「8小節ドラムのフィルインをいれてくれ」と言われなんとか考えていれたのですが、あまりカッコいいフィルインにすることができませんでした。

カッコいいフィルインをつくるにはどうすれば良いのでしょうか?

Re: フィルイン 投稿者: - 2011/04/16(Sat) 23:34:35 No.902   <Home>  引用する 

MGさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。


では早速回答へ。。。

まず過去の記事の中の
No.361
No.567
No.636
の質問/回答をご覧下さい。

※このコーナーの上部[ワード検索]より
キーワードに記事の番号を入力して下さい。

今回のMGさんのご質問に対しての
回答となる部分を含む記事となっております。
ご参考にして頂けますと幸いです。



今回のMGさんの場合、
長いフィルイン=ドラムソロ
という位置づけになり得るものでもあります。


記事内の文章と重なる部分でもありますが、
どんな楽器のプレイにおいても
練習をしていないものは出来ません。

そしてそれは
フィルインやソロであっても同じことです。

聴いている側からすれば
その場の思いつきや瞬間的に閃いたもの、、、というように
聴こえたり見えたりするプレイも
全て練習を積み重ねた結果によるものです。

記事内の練習方法を参考に
是非とも繰り返し練習を積み重ねて下さい。




また今回の場合、
とても大切なポイントが考えられます。

曲を延長させるために
曲の一部にフィルインを、、、という状態だと思われますが、
8小節の中でも
しっかりと考えて作って欲しいポイントが
二カ所あります。

フィルイン部に入る最初の1小節目
フィルイン部を終える最後の8小節目

この二カ所です。

「ドラムフィルが始まった」
「ドラムフィルが終わる」と
入口と出口の部分を
しっかりと分かりやすく聴こえさせることが重要です。

いろいろな音源やライブビデオなどを参考にしてみて下さい。

また
練習を録音して自己判断したり、
友達などに聴いてもらってコメントを貰う、
なども大きく参考になります。



また一人
若いドラマーが増えてくれたことを
とてもとても嬉しく思います。

応援しています!!



なにか疑問質問などがありましたら、
いつでもこちらに来て下さい。

また
直接のレッスンであれば、
さらにピンポイントのアドバイスを提供することが出来ます。
是非ともご一考ください。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

Re: フィルイン 投稿者:MG - 2011/04/18(Mon) 08:17:01 No.903    引用する 

ありがとうございます!!
とても参考になりました!
DVDなども見てみようと思います。


連続で申し訳ないのですがもうひとつ質問があります。
今、けいおんのDON'T SAY LAZYという曲を練習しているのですが、Aメロからの8ビートが早すぎて打てません。動画などをみたのですが2回打つごとにあげているように見えます。
あれはどうやって練習すればいいのでしょうか?

Re: フィルイン 投稿者: - 2011/04/23(Sat) 00:21:27 No.904   <Home>  引用する 

MGさん、
再びのご質問をありがとうございます。

DRUMFORUM実石昌也です。
早速回答させて頂きます。



記事「No.562」をご覧になって下さい。


高速ビートの練習方法や、
速くて叩けないという方への
今すぐに行える対処方法など、
MGさんのご質問に対してお役に立てる記事となっております。
是非とも参考にして頂けると幸いです。



そして
練習を繰り返し続ける中での注意点です。

もし手や指、腕などが痛みだしたら、
決して無理をせず、休憩をとることが大切です。

痛いまま我慢し過ぎて練習を続けてしまうと、
腱鞘炎など、演奏に大きな支障を来す恐れもあります。
くれぐれも「我慢して」の練習は禁物です。
ご注意ください。



筋肉の発達には
時間がかかります。

スピードアップは
今すぐ習得できるものではありません。


毎日の練習を積み重ねることが
とても重要です。


頑張って続けてください!
応援しています!!



何かご不明な点やその他の疑問質問等ございましたら
いつでも書き込みにいらしてください。

次回のコミュニケーションお待ちしております。

Re: フィルイン 投稿者:MG - 2011/04/24(Sun) 21:38:31 No.906    引用する 

ありがとうございます!!

やはり今すぐ出来るものではありませんね…
毎日頑張ってみようと思います!!

ありがとうございました!!

Re: フィルイン 投稿者: - 2011/04/25(Mon) 13:35:24 No.907   <Home>  引用する 

MGさん、
ご丁寧なお返事をありがとうございます。

練習はどんなものでも積み重ねが必要です。

特に肉体を鍛え上げていくものに対しては
焦りは禁物です。

若い肉体は育ちやすくもありますが、
無茶をしがちで壊れやすくもあります。

出来る限り、
短い時間でも良いので
毎日の継続を目指して
練習を積み重ねて下さい!!

応援し続けます!!

聞く音と聞かれる音 投稿者:ふじもと - 2011/02/19(Sat) 09:17:12 No.898    引用する 

はじめまして。ふじもとと申します。
いつも素晴らしいアドバイスにうなずかされます。
即出の質問だったらすみません。


スタジオに入っていたり、ライブに出たりして自分がいつも悩むのは自分の”聞く音”と相手、観客からの”聞かれる音”の違いです。
プレイヤー目線で聞いているのと観客目線で聞いているのでは音がかなり違うように思います。

スネアで言えば、自分には少し乾いた表の音が聞こえていますが、前に立つと裏側の音もしっかり聞こえたスネア全体の音が聞こえます。
シンバルにも言えることですが、聞く”場所”によって音が変わります。


これは当たり前の現象かもしれません。
しかし他の楽器と違って自分自身で音を確認することができないので、別の人にたたいてもらったり、頭の位置を変えて聞いたりしています。
チューニングやプレイにおいて注意するところはどこでしょうか?

今後の参考にさせてください。
よろしくお願いします。

Re: 聞く音と聞かれる音 投稿者: - 2011/02/26(Sat) 00:27:43 No.900   <Home>  引用する 

ふじもとさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

お褒めの言葉、とてもとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
これからも精一杯の回答を続けて参ります。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。

また、
今回の回答が大変遅くなりましたこと、
申し訳ありませんでした。

それでは早速。。。



ふじもとさんのおっしゃる通り、
ドラムは叩き手側と聴き手側では
大きく音が異なるように感じ易いものです。

理由は様々ありますが、
最も大きな理由としてあげられるのは、
「一番聴こえやすい音」
「自分の聴きたい音」
を聴いて『しまって』いるから」ということです。


具体的に掘り下げてみます。

文章の中にもありますように
スネアの音について考えてみます。

叩き手側からは
「少し乾いた表の音」とありますが、
本当にそれだけでしょうか?

ここで是非チェックして頂きたいのが、
「スナッピーを外して叩く」ということです。


そうすることで
いわゆる胴の浅いタムのような音がします。

その音は
アタック音
=固い、強い、高い、乾いた、、、などの音が
大きく目立って聴こえて来ますが、
それと同時に
太鼓全体が響く音
=低い、長い、重い、、、などの音が
聴こえてくることに気が付かれるかと思います。

※あまりに極端にハイピッチにチューニングしてあると
分かりにくい場合があります。



音は低音域より高音域のものが目立って聴こえます。

しかもスネアは
「他の太鼓と大きく違って目立つ音」
として存在しています。


つまり叩き手としては、
特にそのアタック音以外の音は
「聴こえてはいるけれど耳が傾きにくい音」
となっている、ということになります。

さらにその音は、
スナッピーを入れることで
裏のヘッドのミュートの効果もあり、少々軽減されてしまったり、
また、そのスナッピー自体の高音域の音が目立って聴こえることとなります。

しかしながら、
必ずどちらの音も聴こえているはずです。



試す場合は
リムショットにしないで、
ヘッドの中心を叩いてみて下さい。

叩く場所の環境にも大きく左右されますが、
あまり大きく残響音が残らないような場所だと分かりやすいです。




バスドラムの場合は以下の通りです。

確認の方法としては
打面と反対側、フロントヘッドを確実にミュートしてみて下さい。

一番分かりやすいのは
叩いている最中に、誰か他の人に
手のひらでぺたっと押さえたり、離したりしてもらうことです。

押さえたときに聴こえる音と、
離したときに聴こえる音を比べてみて下さい。

どんな音が「出ているのか」をはっきり認識出来ることと思います。



バスドラムやタムなどに対して、
はっきりと確認出来るポイントがもう一つ。

叩いているところではなく、
他のタムやフロアタムの裏ヘッドを
しっかり手で押さえたり、離したりしてみて下さい。

「共鳴」「共振」の音の存在がはっきりと認識出来ることと思います。



シンバルについては、
叩き手側には、
アクセントとして叩いている、という意識も強くあり、
アタック音が耳と手の感触などに強く大きく伝わって来ますが、
聴き手側には、
同時に叩いている太鼓(=バスドラム/スネア)がアタック音として聴こえ、
シャーンと伸びている音が強く印象に残ります。

自分が叩いているときに、
シンバルの音がどれくらい、どんな音で伸びているのか、に、
注意して耳を傾けてみて下さい。




これらの方法は、
単なる音の確認ではなく

「現実として今、目の前のドラムはどんな音が出ているのか?」

を知り、確認する方法です。




その音に満足するか、しないか。

高いと思うか、低いと思うか、
また、
長い、短い、重い、軽い、、、など、
その「現実的に出ている音」に対して
「出したい音」「欲しい音」「聴かせたい音」を考え、
叩き方やチューニングなどの方法によりコントロールする、
ということになります。



「思っている音」「想像している音」「聴きたい音」ではなく、
「今、出ている音」から
「出したい音」に近づけていく作業となります。


その差を埋めて行くことで
思い通りの音のコントロール、となります。



CDなどの音源から実際に聴こえてくる音を確認する。
ライブの音を録音し、聴こえ方を確認する。
レコーディングでのドラムの音だけを確認する。
他人が叩く音を確認する。。。

などを繰り返すことで、
思っている音ではなく現実に出ている音を認識しやすくなって行きます。

そして、そのいろんな音を知ることで、
「叩き手側が聴こえやすい音=主観的な音」
ではなく
「他人が聴こえる/認識している音=客観的な音」
に近づけて行くことが可能となります。



ミュージシャンは
音の「専門家」でもあります。

リスナーとして音楽に触れている人と、
楽器や演奏を通じて音楽に触れている人とでは
音の聴き方や感じ方、
そしてそこから発生する表現の仕方が
必ずしも同じではない、ということを是非とも考えてみて下さい。


「頭の中にある音」ではなく
「現実に表に出ている音」を知り、それをコントロールして下さい。






当スタジオは、
残響音をかなり抑えたスタジオとなっております。

上記で示しましたことを
全てその場で提示、確認することが可能です。

また、
それに対してのピンポイントの対策、アドバイスが行うことが出来ます。
是非とも一度直接のレッスンをご一考ください。



ふじもとさんの今後のプレイ、そして音の進化を願っております。



さらに疑問質問などありましたら
またいつでもこちらにいらして下さい。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ち致しております。

練習環境 投稿者:よしたか - 2011/02/17(Thu) 06:13:49 No.897    引用する 

こんにちは

いきなり本題に入りますが、最近仕事の関係で引越しをして、職場の寮に住むことになりました。

その職場の周りには練習するスタジオとかはなく、かといって寮の中で練習をしたら迷惑になるし、

なにかいい解決法はないでしょうか?

Re: 練習環境 投稿者: - 2011/02/24(Thu) 00:45:15 No.899   <Home>  引用する 

よしたかさん、はじめまして。
ご質問をどうもありがとうございます。

また、回答が大変遅くなりましたこと、
申し訳ありませんでした。

では早速。。。



まず始めに。

今回のよしたかさんの場合、
「何を上達したいか?」
「何の練習をしたいのか?」
を頂いた文章から判断することが出来ません。

そのことを前提に話しを進めさせて頂きます。



「何を上達したいか?」という目的によって
練習方法も変わって来ます。

結論から言えば、
ドラムを叩かなくても、
スティックやペダルを使わなくても、
また、ドラムセットに向かわなくても
出来る練習方法は数多くあります。

頭を働かせるものや、
身体を鍛えるもの。

パワー、スピード、コントロール、
表現力、持久力、集中力、
ジャンル、スタイル、、、

数え上げれば
キリが無い程に練習方法を並べ上げることが出来ます。


しかし、
「練習」は目的を持って行うことで
大きな効果をもたらすものです。


このコーナーは
頂いた質問に対して、
出来る限り詳細で適応した回答、解説をすることを心がけています。

よしたかさんの望むポイント
=「何を上達したいか?」を知り、
現在の状況、環境に対して
出来る限りのピンポイントでのアドバイスを行いたいと思っております。

是非ともあらためて
「何を上達したいか?」をお知らせください。



良い方法は必ずあります。



今回のこの「回答」は、
決してよしたかさんの望む「回答」ではないと思っております。

是非もう一度こちらへいらして下さい。

そしてあらためて「回答」をさせて頂きたいと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

楽しみに楽しみにお待ち致しております。

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