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チューニングと曲のキーの... 投稿者:しま - 2011/06/14(Tue) 23:35:45 No.908    引用する 

はじめまして

4人ギター二本、ベース、ドラムでバンドしています。
現在音源を作成しているのですが

スネアの倍音と胴鳴りの音程が
曲のキーに対して不協和音になってしまいなやんでいます

プロの方の音源を聞くと曲のキーを無視してチューニングしていたり
合わせている方もいるような気がするのですが

常識的にはどうなんでしょうか?
曲のキーに合わせてチューニングする方もいるのでしょうか?

因みに私はドラムでないので
まったく知識がないので非常に困ってます

よろしくおねがいします

Re: チューニングと曲のキ... 投稿者: - 2011/06/21(Tue) 00:02:00 No.909   <Home>  引用する 

しまさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

また、回答が遅くなりましたこと、
大変申し訳有りませんでした。


それでは早速回答へ。。。


まずはじめに。

仕事の中でも、
ドラムのチューニングをする上で、
楽曲のキーを意識して、ということは
ほとんど無い、と言って良いと思います。

でも、
現実には今回のしまさんのおっしゃる通り、
チューニングの具合により、
また、マイキングの具合により、
不協和音となってしまう程の音程が響いて来てしまい、
楽曲のキーとぶつかってしまうことは少なく有りません。



その場合の対処方法として、
大きくわけて二種類あります。

・ドラム側での調整
・レコーディング、ミキシング段階での調整

となります。



ドラム側での調整、とは、
チューニングでのコントロールや、
楽器を取り替える、などをすることで、
不協和音となる音を取り除く方法です。

楽曲的には不協和音となっている音でも、
ドラマーがその楽曲を叩いて表現する上で、
意識的か無意識かは様々ですが、
「必要不可欠な音」となっていることもあります。

ドラマーの意識している音は、
メロディー楽器の意識している音程感とは違う場合が多く有ります。

ただ、必ずその音程も意識しているのは確かで、
それを特に強弱で感じ取っていることが多く有ります。


ですから、
楽曲の中で単純に「不協和音だからNG」と言われてしまうと、
ドラマーとしては、
「欲しい音が出せない」とか、「この音が良いのに」と、
不満を感じてしまうことも多々あります。


私自身にこの経験が有ります。


バンド内などでは、
その辺りのお互いの意見を調整することが大切になって来ます。

問題は、
全てのメンバーが良い環境の中、良い感情を持って録音する、ということです。


僅かなチューニングの変化、
ミュートの種類や量、
単純に、楽器の角度を変えたり、
違う楽器へ交換をすることで、
あまりにも簡単に解決することも多々あります。

お互いの事情、状況を理解し合い、
良い環境を整え、よい音楽を録れる方法を考えてみて下さい。




次にレコーディング、ミキシングでの調整です。

まず単純に、
マイキングで録ることの出来る音は大きく変わります。
マイクの種類を変えれば、さらに広がります。

仕事の現場の中では、この辺りにもかなり注意を向けます。

「困った音」とでも言う音が録れてしまうようであれば、
まず、マイキングの変化、
そして、マイクの交換をお勧めします。

定番も有りますが、
冒険により思いがけないような良い音が聴こえて来ることもあります。


そして、
ミキシングでの調整は、
基本的にはイコライザーなどで、
その特定の不協和音となり得る音を探し出し、
取り除くことをします。

例えば、
スネアを狙ったマイクの音をチェックし、
他のマイクでもスネアは拾っていますので、それもチェックします。
ドラム全体を混ぜた音でもチェック、、、

というように、
気になる音を色々な角度から検証していきます。

また、
ドラムは共鳴が多く起こる楽器でもあります。
ですから、
生音ではスネアから、と思っていたその「不協和音」たる音が
思わぬところの楽器から、
思わぬところのマイクから、
ということがあります。


また、
エフェクトを重ねていく段階で、
色々な音が増したり消えたりすることも多く有ります。

これは、ドラムから、ということだけではなく、
他の楽器からもその「不協和音」たる音が現れたりもします。


思い込みではなく、
繰り返しでマメな検証をお勧めします。




色々な人の思惑と、
色々な楽器の音が混ざって
色々な音が出来上がります。

しまさんのバンドでの
一番「カッコいい音」を造り上げて下さい。


またなにか疑問質問などがありましたら、
いつでもいらして下さい。

また、
当スタジオにおいでいただき、
ドラムの音の録り方の様々などをお伝え出来れば、とも思います。

あらためてお気軽にお問い合わせ下さい。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

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