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バスドラチューニング
投稿者:
響
- 2009/12/06(Sun) 11:33:08
No.793
引用する
うちの部室のドラムのバスドラ
"バフっ"みたいなまったく締まりのない
間の抜けたへぼい音です。
一応毛布でミュートはしてあるんですが...
そこで
低くて締まりのある音に
変えたくてチューニングをしようと
試みましたが
何しろバスドラですからチューニングの
仕方がイマイチ分からず,手が出せない状態です。
バスドラのチューニング仕方等
アドバイスお願いします。
Re: バスドラチューニング
投稿者:
DRUM FORUM 市川光一
- 2009/12/11(Fri) 23:54:45
No.796
<
Home
>
引用する
響さん、ご質問ありがとうございます。
DRUMFORUMの市川光一です。
回答が遅くなりましたこと、
大変申し訳ありませんでした。
では、早速回答に移らせて頂きます。
まずは
過去に質問のあった記事
No.624
No.303
No.116
No.108
No.62
No.37
をチェックしてみてください。
具体的な手順などを載せてあります。
是非ご参照ください。
それでは
バスドラムチューニングについて掘り下げていきます。
基本的には
タムタムやスネアのチューニングと大きく変わることはありません。
打面では音程と打感、
裏面(フロント)では響き、サスティンを調整します。
色々試していくにあたって重要なのは
基準の位置、基準のサウンドです。
それを作る具体的な例を示します。
バスドラムは床に寝かせるように置いて下さい。
その際、
チューニングをしない=下側になるヘッドが響かないように
表からでも裏からでも構わないので
布やクッションなどを触れさせておいて下さい。
一度チューニングボルトを全て緩めてください。
セオリー通りに対角線上に少しずつボルトを締めながら
ギリギリ音が出る一番低いポイントを探します。
目安として、
叩いてみて「ボーン」と音程のある音が鳴り始めるところです。
もしくは、
ヘッドの真ん中を押して
ヘッドの端に皺が出来ない、
もしくは、同じような皺が出来るところまで
チューニングボルトを締めて下さい。
そこからがスタートです。
あとは張ったり、緩めたりしながら、
迷ったらもう一度スタートに戻る、という作業を行うだけなのですが、
どれ位ボルトを回していけば良いか疑問が残ります。
そこでもう一つポイントを。
スネアドラムを見てみてください。
様々なサイズがありますが、定番は14インチ。
ボルトの数は片側10本(8本も有ります。)のものが一般的です。
それではあらためて
バスドラムを見てみましょう。
部室のバスドラムは22インチでしょうか?
ならばボルトの数は恐らく10本か8本。
全くサイズの違うドラムなのにボルトの数は同じです。
バスドラムはスネアドラムに比べ
サイズが大きいのにボルトの数が少ないため
ボルト一本に対する影響力、
つまり
ヘッドの張り具合=チューニングの役割、効果が大きくなる、
ということになります。
ですから、
クルクルと次々に回していってしまうと、
あまりにサウンドが変化をしすぎて
収拾がつかなくなる可能性もありますので注意してください。
音が分かり易く鳴り出すまでは
1回転、2回転、とまとめてまわしても問題はありませんが、
微調整の段階に入って来たら
1/2、もしくは1/4回転程度ずつ、
さらに最終的にはその半分ずつ、、、といった具合で
作業を行ってください。
打面の調整を上記の方法で行ったら
次はフロントヘッドです。
フロントヘッドの場合、
チューニングによる張り具合の調整も
打面と全く同様で非常に大切です。
そして
それと併せて、
開ける穴の位置や大きさが
バスドラムのサウンドを決定付ける重要な要素になります。
フロントヘッドの穴(サウンドホール)は
空気抜けのために開けられます。
サウンドホールが開けられていない状態が
一番ふくよかに、豊かな鳴りが得られます。
穴が大きいほど、また開ける位置が中央に近いほど
輪郭のはっきりとしたアタックの強い音が得られます。
試しに、
フロントのヘッドを完全に外した状態で音を確かめてみると
アタック音がかなり強調されることに気が付くと思います。
最近の定番の方法として、
アタックとふくよかさを両立するため、
中央より下に右端もしくは左端に
小さめの穴(5インチ、約12,5cm)を開けることが多くなっています。
見た目も考え、
場所や大きさなど
いろんなドラマーの画像、映像等を参考にしてみて下さい。
最後にミュートについて。
締まりのある音を目指すなら、
軽いものをたくさん詰め込むよりも
重量のあるものを適量入れる方が効果的です。
毛布を使うのは定番の方法のひとつです。
ただ、
やみくもに量を増やしても
音量を損なうことがありますので注意が必要です。
打面とフロントヘッド、
それぞれの内側にどれくらい触れているか?
その面積はかなり音に対しての影響があります。
また、
どちらか片方のヘッドのみにミュートを触れさせる、
という方法もあります。
きちんと折り畳んで、、、
適当にぐちゃぐちゃにして突っ込む、、、など
そこで出来上がるいろいろな音の違いを比べながら
好きな音を選び出してみて下さい。
これらの作業は出来るようであれば
一人で行うよりも二人以上でチャレンジしてみることをお勧めします。
作業がはかどるのはもちろん、
打面側で聞こえる音とフロント側で聞こえる音の違いを実感出来ます。
客観的に音を判断できるよう、
分からなくなったら一旦、初めの状態に戻してみてください。
長時間の音作りは思ったよりも耳を酷使します。
日を改めて聞いてみると思わぬ発見をすることも有りますので、
あわてずにじっくりと取り組んでみてください。
また
演奏の場所によっても聴こえ方は変わります。
少々乱暴な言い方になりますが、
どんな音を作ったら良いか、分からなくなった場合は、
「叩いている本人が気持ち良く演奏出来る音」を作ってみて下さい。
そこから
客観的な意見等でさらに調整をしていくことをお勧め致します。
また分からないことがあればいつでもご質問ください。
さらに
ピンポイントのアドバイスには
直接のレッスンが一番効果的です。
是非ともご一考ください。
次回のコミュニケーション、
楽しみにお待ちしております。
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