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ハイハット 投稿者: - 2009/09/21(Mon) 22:58:25 No.740    引用する 

初めまして。私はハイハットを早く叩けません。早く叩こうとすると、右の肩から指まで全部力が入ってしまい、すぐ疲れたり、手首が痛くなってしまいます。力を抜けば早く叩けるのですか?それともコツがありますか?教則本を何回読んで実行してもうまくいきません。良かったら教えて下さい。


Re: ハイハット 投稿者: - 2009/09/24(Thu) 00:58:46 No.746   <Home>  引用する 

なおさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

まず始めに、
「痛み」が出たら必ず休憩を取って下さい。
その痛みを「頑張り」や「根性」などと勘違いし、無理矢理続けてしまうと
慢性的な痛みとなり非常に治りにくいものとなってしまいます。
くれぐれも注意して下さい。


ハイハットに限らず
ドラムを叩く上でストロークの「スピードアップ」は
上達のためにとても重要な要素です。

ここで一つ、
理解して頂きたいことがあります。

日常的な身体の動きのなかで、
まず「手」だけで考えてみます。

ハイハットを叩くために動かしている、その手のスピード、そして連続性。。。
それほどの速さと繰り返しで動かすことが
果たして日常的にありますでしょうか?

私の知る限りでは
ごく一般的な日常生活の中では無い、
と言い切っても過言ではないと思います。

つまり
ハイハットを速く叩くための動きは、
「非日常」の動きであり、
そのためだけの動きを練習し、鍛え上げ、習得しなければならない、
ということになります。

その動きのための練習の積み重ねは
「非日常」であるからこそ
どうしても始めのうちは不慣れで思うように進まず、
時間もかかってしまいます。

しかし、
練習をし、技術として習得することで
速く叩くことは可能です。

世のドラマーたちが動かしている、
その速いスピードで叩いている、というのが
その証拠です。

焦らず、しっかりと練習を積み上げることを
心がけて下さい。



今回頂いた文章から察するに、
今、なおさんに足りないのは大きくわけて3つのポイントです。

・持久力
・手首、指の繊細な反応
・音を聴き取る耳

の3点です。
一つ一つ具体的な練習方法を提示していきます。



・持久力

今、練習している曲などのハイハットのプレイ=「手」のみを
3〜5分間、止めずに続けて下さい。

始めは痛みも無く、身体に無理がかからず、
その時間分を止めずに「余裕を持って」続けられるテンポからスタートして下さい。

それを少しずつテンポアップしていきます。
止めずに続ける、というのを決して忘れずに。

上手く続けられないテンポまで来たら
その日は終了です。

次の日には前の日に「上手く出来た」テンポから
スタートして下さい。

メトロノームの数値を毎回一つずつ上げていく、
というのもオススメの方法の一つです。


上記にもありますように
痛みには注意をしながら続けて下さい。



・手首、指の繊細な反応

上記の練習で叩いている時に、
自分の手首や指先を

どう使えば良いか?
どう使えば上手くいくか?
どう使うと上手くいかないか?
どうすると痛いか?
どうすると痛くないか?

など、
細かい所に気を配ってみて下さい。

今までは使わなかった部位、
今まで使っていたけどあまり必要なかった、という部位、など。
いろいろ発見があると思います。

ここに
必要な力、無駄な力、というものが見えて来ます。
単純に力を抜く、ではなく
「無駄な力を抜く」ということに気をつけて下さい。

身体の使い方は
各個人の骨格や筋肉、太さ、長さなどにより大きく変わります。

自分独自の一番動かし易い方法を
ある意味神経質になるくらい探りながら
練習を積み重ねて下さい。



・音を聴き取る耳

同じように上記の練習中、
今、叩いているのはどんな音か?

音量は?
アクセントは?
音符は?
「ツツツツ」?「チチチチ」?「シャシャシャシャ」?

自分が思っている通りの音が出せているか、を
きちんと聴き取りながら練習をして下さい。

手を動かす=思い通りの音が出る、では決してありません。




これらの練習を積み重ねた上に、
ドラムセットでの曲の練習などに進んで下さい。

曲の練習の最中でも
出来る限り、上記のポイントに注意をしながら
叩くことを心がけて下さい。




ドラムを叩く、ということは
身体を動かすこと、ではありません。

思っているよりもかなり繊細に、
そして意外なほど身体の多彩な部分を同時に動かし、
思い通りの音を出すために
その身体と動きを細かくコントロールしています。

今回の場合は、
指の全て、手首、肘、肩、
身体のバランスを整えるための腰回り、足、など。。。

ハイハットを叩くだけでも
これだけの部位を動かしています。



上記にもありますが、
スピードアップの練習はどうしても練習に時間が必要です。
そして
毎日少しでも繰り返しを続けることで
その時間は思うよりも短くなります。

ほんの少しずつでかまいません。
出来る分だけでかまいません。

毎日、続けることを強くお勧め致します。



無駄な力が入っている時の目安ですが、
「首周り」「顎」など力が入っている、、、
つまり「歯を食い縛る」ような状態になっているとき、を
気をつけて下さい。



このコーナーの過去の記事にも
スピードアップについての質問と回答が数多く載っております。
是非「ワード検索」などから気になる情報を探して頂けますと幸いです。





最後に。。。
これは今までの話と矛盾しますが、、、

不慣れなとき、未熟なとき、、、
これは何をどうしたって、出来ないことや無理、無茶をしながら
演奏をすることになります。

その時にはどうしたって力を上手くコントロールすることが出来ず、
力一杯になってしまうことも多くあります。

それでも
かまいません。

力を抜く、上手く叩く、ということに専念するよりも
カッコいいドラム、カッコいいプレイ、カッコいい曲、カッコいい音楽に
こだわって下さい。




また何か、疑問質問などがありましたら、
いつでもこちらにいらしてください。

また
直接のレッスンであればピンポイントのアドバイスに繋がります。
是非ともご一考ください。

次回のコミュニケーション、楽しみにお待ちしております。

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