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腱鞘炎
投稿者:
じぇ〜ん
- 2009/06/29(Mon) 23:36:54
No.697
引用する
はじめまして、質問をお願いします
今高校1年生で昔に1ヶ月ほどドラムをやっていて高校に入ってから本格的に再開しました
昨日なんですがバンドメンバーとスタジオへ行き思いっきり叩いてきたんですが
朝起きたら手首が腱鞘炎になってしまいました
腱鞘炎になるってことはやっぱりグリップが正しくないのでしょうか?
学校の先生にはジャーマンと言われたんですが
自分ではアメリカンで叩いてるつもりです
正しいグリップを教えてもらえたらと思います
それから
腱鞘炎になったときの正しい対処法などもおしえてもらえたらありがたいです
お願いします
Re: 腱鞘炎
投稿者:
DRUM FORUM えのもとひろゆき
- 2009/06/30(Tue) 12:45:45
No.698
<
Home
>
引用する
じぇ〜ん様、ご質問をありがとうございます。
取り急ぎお伝え致します。
演奏中など、
痛みがある場合は必ず休憩し、
その部位を安静にして動かさないようにしてください。
曲げ伸ばしや回転をさせて無理にほぐすようなことは
確実に避けてください。
また
医師の診断を仰ぐことを強くお勧め致します。
痛みをこらえたまま続けることは
確実に故障を早めることとなります。
くれぐれもご注意ください。
回答はあらためて必ず致します。
しばらくお時間を下さいますよう、
よろしくお願い致します。
また、
記事No.582を是非ともご覧下さい。
参考になるかと思われます。
よろしくお願い致します。
Re: 腱鞘炎
投稿者:
じぇ〜ん
- 2009/06/30(Tue) 19:11:11
No.699
引用する
とりあえず病院に行ってみたいとおもいます。
でもなぜなったのか疑問でしょうがないです。
初心者なんでよくわからないんですがグリップも関係しているんですか?
Re: 腱鞘炎
投稿者:
DRUM FORUM えのもとひろゆき
- 2009/07/07(Tue) 04:20:33
No.701
<
Home
>
引用する
じぇ〜んさん、
あらためましてこんにちは。
回答が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。
その後、痛みはいかがでしょうか?
それでは早速。。。
今回のご質問の文章から、
以下の二点が気になりました。
1:今回の痛みは本当に腱鞘炎であるのか?
2:その痛みはグリップのせいであるのか?
はじめに
これらにそって回答をさせて頂きます。
まず1についてですが、
その判断は我々の経験値からだけでは判断出来かねます。
必ず医師などの専門家の指示を仰ぐようにして下さい。
私自身にその経験がありますが、
単なる腰痛かと思っていたものが内臓から来る痛みであった、
ということがあります。
脅かしているように感じさせて申し訳ないとも思いますが、
痛みに対しては、決しておろそかにしないようにして下さい。
若いドラマーであればなおさら、と考えます。
これから長い時間、素敵な音に触れ続けるために、
これからも心がけて頂きたいと思っています。
次に2についてですが、
グリップ、というポイントだけではなく
質問文にもあったように
「思いっきり叩いてきた」ということが
最もな原因と思われます。
つまり
グリップに関わる指先だけでなく、
手首、肘、肩をはじめ、
身体全体に「無駄な」力が加わり過ぎていたため、
と思われます。
楽器は音を出すための道具です。
その道具を適切に扱わなければ表現に至ることが出来ません。
そして
そのために繊細で複雑な動作や反応が必要となります。
また、
ただ単純に感情を込める、ということだけではなく
技術をもって扱わなければ、
その感情も思わぬ方向に力が働き、
思うところや望むところに音を出すことが出来なくなります。
その点から
グリップもひとつの大きなポイントとなります。
それでは、
グリップを中心として
「無駄な」力を使わないためのチェックポイントを
具体的に説明させて頂きます。
●身体に負担がかかるセッティングをしている
記事No.582にも記載しました通り
身体に負担を感じる場合は、
まずセッティングのチェックをすることが重要になります。
グリップに問題がなくても
身体に負担がかかるセッティングをしていれば
自ずと腱鞘炎など、故障に繋がったり、
出来るはずのプレイも上達に繋がらなくなってしまう可能性が多くあります。
もう一度
記事No.582を参考に
じぇ〜んさんにとっての「叩きやすい位置」を
いろいろ試し、探して出してみて下さい。
●支点以外の指がスティックから離れてしまっている
グリップには様々なものが有りますが、
その中の一例にて説明致します。
「人差し指」「親指」でスティックを握り、その箇所を支点とし
「中指」「薬指」「小指」は握りこまず、スティックに添えるような形をとり
その全ての指をバランス良く使い、スティックをコントロールします。
この場合、
支点となる指は日常生活においても
非常に器用に繊細に動くことが出来ていることが多く、
コントロールする上でも
支点の指ばかりとなってしまうことになり、
残りの3本の指がスティックから離れてしまっている場合があります。
その時、
支点の指だけでスティックがぶれしまわないように、であったり
非常に細かい動作を要求する為に、
どうしても強く握りこんでしまったり、、、と必要以上の力を使うことになってしまいます。
支点以外の3本の指がどうなっているか、を
確認してください。
この三本は
コントロールだけではなく、
衝撃吸収にも大きな役目を果たします。
特に演奏中は、
無意識に離れてしまう可能性が高い為、
練習のときから注意をし、
日常的に注意が向けられるようにすることが大切です。
●スティックの動く方向と身体の動いている方向が大きく違う
例えば、
腕を動かしている方向に対してスティックを横や斜めに持っていると
スティックが動こうとしている方向に対して
歪みや捻れが発生し、
特に手首などに大きな負担をかけながら叩いてしまう可能性があります。
つまり
痛みも何も関係なく
「無理矢理」叩く、という形になり易くなります。
しかも、この状態だと
腕の振りから来る重さなど、
全ての力がスティックに伝わりきらず
音量を大きく出したい場合などは特に、
必要以上の力を使わなければいられない、ということになります。
そして、
スティックや楽器に伝わらなかった力は、
手首等に歪んだ衝撃=大きな負担として残ってしまいます。
身体に無理な負担がかかり、
それに耐えきれなくなった時、痛みとして身体に現れてきます。
身体の違和感や痛みは警告、と考え
常に身体に負担のない方法を
練習中から注意し、考えながら演奏をすることを心がけて下さい。
それでは
あらためてグリップについて。
実は、「正しいグリップ」というのは存在しません。
プレイヤーの身体の違い、スタイル、欲しい音、もちろん演奏のしやすさ等によって
それぞれの中で必要であったり、気に入った「握り方」を使います。
ジャーマンでもフレンチでもアメリカンや、
マッチドグリップ、トラディショナルグリップ、など。。。
それぞれに特徴、メリット、デメリットが有ります。
そして、
それらを使って演奏をするプレイヤーにも様々な特徴や違いが有ります。
手の大きさ、指や腕の長さ、太さ、セッティング、使うスティック。。。
厳密に言えば、
ドラマーの数だけ「正しいグリップ」の形が有るというほうが自然に思われます。
ネーミングがあるグリップたち。
これらは先人たちが残してくれた知恵と工夫の結晶です。
そしてそれらが
自分にとって
どんな効果や動きや音があるのか。。。
試してみることで、
自分の中には今までになかった音やプレイの発見にも
大きく繋がります。
最初は形からでかまいません。
ぜひとも参考にして、色々試してみてください。
一つ、
頭の中に入れておいていただきたいことがあります。
「物を叩いた時の衝撃の力は、柔らかいものと動くものに吸収される。」
ということです。
ここでいう柔らかいものとは”手(身体)”のこと。
動くものとは”スティック”のことです。
スティックを振り下ろしドラムの打面を叩いた時の力は
二つの向きにはたらきます。
打面ヘッドを振動させる力と、スティックを跳ね返す力です。
例えばこの二つの力の向きを妨げるとしましょう。
叩いた瞬間、スティックを打面に押し付けるようにするのです。
すると、力はどこに逃げるのか。
お分かりのとうり、すべて”手”に来ることになります。
じぇ〜んさんの身体に痛みとして現れたものは
ここに大きな原因が有ると思われます。
感情が高ぶることで、力が入る、力がこもる。
悪いことではありません。
ですが、
力を使うことで必要以上筋肉が緊張をすると、
操りたいもののコントロールが大変困難になります。
試しに、指先に力を入れてお箸でご飯を食べてみて下さい。
普段、いかに適切な力量配分で、お箸を操っているか良く分かると思います。
スティックを握るのも同様です。
上記にもありますが、
演奏は思っているより繊細で複雑な動作が求められます。
自分の身体がどれだけ繊細に複雑に反応していて、
また、反応させなければいけないのか。
気持ちを思いっきり向けられるように叩くための
グリップの形や身体の動きを
常に試行錯誤しながら練習や演奏に向かって下さい。
ドラマーの成熟(=音楽的、身体的)と共に、
グリップをはじめ、全てのテクニックは常に進化していきます。
決まったらOK、とか
固定するものではあり得ません。
進化、進歩をし続けて下さい。
ドラマーとしての再起動、
応援しています。
またなにか疑問質問などありましたらいつでもご連絡ください。
直接のレッスンであれば
個人的なピンポイントのアドバイスに繋がります。
是非ともご一考ください。
次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。
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