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スネアの叩き方 投稿者:ヴァンダル - 2009/02/27(Fri) 00:14:34 No.647    引用する 

 はじめましてヴァンダルと申します。毎回この掲示板を見ては勉強させてもらっています。
自分はドラムを始めて一年くらいで、基本的に教則本で練習しているんですが、その中で有名ドラマーのテクニックが載っているページには必ずと言っていいほどスネアのゴーストノートが登場します。
そこでゴーストノートはどうやって叩くのか、どの程度音を出せばいいのか、また演奏にどう生かせばいいのかということを教えてください。

質問が多くてすみませんが、よろしくおねがいします。

Re: スネアの叩き方 投稿者: - 2009/03/06(Fri) 02:50:08 No.652   <Home>  引用する 

ヴァンダルさん、はじめまして。
ご質問をありがとうございます。

また
こちらのコーナーをご利用いただいておりますこと、
とても嬉しく思います。
ありがとうございます。

大変申し訳ありませんが、
もう少しお時間をいただきたく思います。

必ず回答致します。
お待ちください。

よろしくお願い致します。

Re: スネアの叩き方 投稿者:ヴァンダル - 2009/03/06(Fri) 19:35:20 No.653    引用する 

はい、いつまでも待ちます。

よろしくおねがいします!

Re: スネアの叩き方 投稿者: - 2009/03/09(Mon) 04:00:27 No.656   <Home>  引用する 

ヴァンダルさん、あらためましてこんにちは。
ご質問ありがとうございます。

また
回答が遅くなりましたこと
大変申し訳ありませんでした。

それでは早速。。。


ゴーストノートとは、
直訳すれば
「幽霊」の「音」。

この場合の「幽霊」とは
見えない、聴こえないもの、という意味になります。

しかし、
実際の演奏の中では
決して聴こえない、であったり、
適当(いい加減?)な音ではなく
はっきりと
しっかりとした音(大きな音、という意味ではありません)として
演奏することで大きな表現に繋がることとなります。

つまり、
この場合の「ゴースト」は
リスナーからの視点である、ということを
まず始めに理解して下さい。



ゴーストノートの役割ですが、
本来細かく刻むように演奏されているドラムの音に
さらに深い(細かい)ところに音を加えることで
表現力を増す、というためであり、
また
ドラムの演奏上、
隙間を埋めるように演奏することで
タイムキープなど、演奏を安定しやすくするために存在します。




例えば
非常にシンプルな8ビート
→ハイハット=八分音符のみ
→バスドラム=一拍目+三拍目
→スネアドラム=二拍目+四拍目

というパターンに対して

ハイハットの八分音符と八分音符の一カ所の隙間に
少し小さなスネアやハイハットの音を一音入れることで
そのパターンが大きく変化をします。

その隙間を埋めるたった一つの音が
「ストレートの十六分音符」か「はねた十六分音符」
という違いだけで
曲の印象やジャンルすら変わってくることになります。

正直な言い方をすれば
この音を入れても入れなくても
音楽としては成り立ちますし、
聴いている側にも大きな違いは感じ難いものです。

「何となく違う」という程度のものとして
聴こえる音です。

しかし
その「何となく」こそが表現であり
音楽にとってとても大事なものでもあります。


つまり
本来音楽を表現するために、
また
リスナーにとって聴こえるべき
中心となる音だけでは
伝えきれない、表現しきれないために
必要になる音である、ということです。

そして
この聴こえない、とされる音を
丁寧に思う通りに演奏することで
表現が深くなり、
伝わりやすいものになる、と理解して下さい。


そして
ドラマーの視点からすると
音の隙間に音を入れることで
中心となるべく音をよりはっきりと安定させやすくなります。

イメージとして定規などで考えて下さい。

大きな目盛り=メートル、センチの目盛り=中心の音
小さな目盛り=ミリの目盛り=ゴーストノート

小さな目盛りがあることで
大きな目盛りがより正確さを求めやすくなる、ということになります。




ドラムの場合、ゴーストノートは
スネアで表現されることが最も多く、
ハイハットで表現されることも少なくありません。

音量は特に決まっているわけではなく
一般的には
スネアのバックビート(=二拍目+四拍目)の音より
少し小さめ、
ハイハットで刻み続けている音より
少し小さめになります。

言い方を変えれば
「印象的な、目立った音量ではない」ということになります。


一例として
決して大音量ではない
ごく一般的な女性ボーカルのバラードの演奏の場合...

スネアのバックビートを叩いた後、
そのスティックがヘッドの上を押さえつけず、
スネアの上で待機している状態
=ヘッドから数センチ浮いている状態にし、
その位置から手や指を動かして「叩く」のではなく
力を緩めてスティックを「落とす」ような力具合で音を出します。

「聴こえてるかな?」くらいの音量となります。


上記にもありますが、
そのゴーストノートの音量は
曲により、表現により、
また曲中であってもかなりの違いがあります。

スティックの先
=チップとヘッドの距離を大きくすれば大きく、
狭くすれば小さい音になりやすくなります。

その距離の変化を目安に
演奏する音楽に最も適した音量を探し出して下さい。


また
ほとんどの場合、
音量は小さく、音符も細かいものを演奏することとなります。
つまり
とてもコントロールのしにくい音である、ということです。

上記の通り、
たった一音で大きく変化を付けられる音です。

決して「なんとなく」ではなく
思った通りのところに音をコントロールして出すために
注意深く丁寧に演奏して下さい。



演奏にどのように生かせば良いか、
についてですが、
まず好きな曲を聴いて下さい。

このとき
出来るだけ細かくドラムだけを聴き取って下さい。
(ヘッドホンで聴くことをお勧め致します。)

さらに
スネアの音のみを追いかけるように聴いて下さい。

どんなゴーストノートが入っているか、
また
どんな音が入っている時を
カッコいいと思うか、を探し出して下さい。

実は、とか
こんなところにも、とか...
いままで聴いていたものとはかなり違った印象になることも
少なくありません。

そして
それを出来る限り忠実に真似し、叩いてみて下さい。

つまり
どんなゴーストノートがあるのか、を
知ることから始めて見て下さい。

たくさんの好きな曲から探し出し、
どんどん真似て
自分のテクニックの一つとして仕上げてみて下さい。



もう一つ。

いまお手元にある教則本に書かれている譜面を
正確に完成させて下さい。

そこに書かれているゴーストノートを
上記の通り、
スティックとヘッドの距離を目安に音量を変化させ、
その違いをきちんと叩き分けててみて下さい。



真似たものと、教則本を参考にしたもの。

どちらも
その演奏を録音し、
どんな音になるのか、
どうしたらカッコ良くなるのか、を
何度も繰り返し探って下さい。

その探っている途中の音が
本物と違ったり、イメージと違っていても
しっかりと演奏が出来、
カッコいい、と思える音であれば
それは既に自分のテクニックの一つとなり、
自分なりのゴーストノート、
つまり「自分のドラム」となります。

常に
自分がカッコいい、と思えるところまで
練習を積み重ねて下さい。




また何か疑問質問があればいつでもこちらにいらして下さい。

そして
是非直接のレッスンもご一考ください。
よりピンポイントのアドバイスの提供に繋がります。
よろしくお願い致します。

次回のコミュニケーションを楽しみにお待ちしております。

Re: スネアの叩き方 投稿者:ヴァンダル - 2009/03/09(Mon) 18:11:09 No.657    引用する 

なるほど…、これまでゴーストノートに関して悩んでいたことが解決できました!
 えのもとさん真にありがとうございます。

自分の目標はtower ofpowerのDavid Garibaldiのようなファンクドラマーになることなので、今回の答えを参考にすると共に様々な音楽聞きながらドラムを練習していきたいと思います。

またいつかよろしくお願いします

Re: スネアの叩き方 投稿者: - 2009/03/10(Tue) 03:53:40 No.658   <Home>  引用する 

ヴァンダルさん、
ご丁寧なお返事をどうもありがとうございます。

今後の進化のお役に少しでも立てれば、、、
と思います。

David Garibaldi氏本人の書いている教則本があります。
是非探してみてはいかがでしょうか?
彼独自の秘密?もかなり紹介されています。

更なる進化を大きく期待し、
応援しています!!

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