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テンポキープ
投稿者:
久保田
- 2006/09/20(Wed) 09:07
No.351
引用する
はじめまして、こんにちは。
早速ですが、質問させて下さい。
今、バンド練習でクリック音をアンプから出して演奏する練習をしています。その時に、とてもゆっくりしたテンポに落としたりしてやっています。(もちろん通常のテンポでもやりますが…)
実際、この練習を取り入れてからフレーズの構成がよく理解できバンド全体にまとまりが出たと思っているのですが、クリック無しでの演奏の時、走ってしまいます。
クリックに頼りすぎなのでしょうか?
特にLIVEの時はこれがひどく、曲の最初と最後で全く違うテンポになってしまっていることが多々あります。
そこで質問なのですが、
“走り”を改善するにはどうしたら良いのでしょうか?
また、そもそも上記の練習方法は正しいのでしょうか?
テンポは落として練習したほうが絶対に良いと信じてやってきましたが最近、分からなくなってしまいました。
どうかアドバイスの程、宜しくお願い致します。
Re: テンポキープ
投稿者:
DRUM FORUMえのもとひろゆき
- 2006/09/22(Fri) 00:31
No.353
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引用する
久保田さん、はじめまして。
ご質問の書き込みをどうもありがとうございます。
では、早速...
クリックを使ってのバンド練習によって、
良い変化が出た、と、
おっしゃっています。
それは、
通常のテンポでは聴こえてこなかった、
細かい点がはっきりし、
ゆっくりであるために、
今まで以上に注意が向けることができた、
ということです。
また、
ゆっくりのテンポであれば、
普段より冷静で、丁寧で、
注意を向ける気持ちも増すこととなります。
それにより、
個人的なテクニックも含め、
バンド全体で演奏する内容が、
細かくレベルの高いところでチェックでき、
それが身に付いてきた、ということです。
では、
その「走ってしまう」という、
通常テンポやライヴのときはいかがでしょうか?
単純に、
どんなものでもスピードの速いものは、
見えにくかったり、聴き取りにくかったり、
認識がしにくいものです。
普段と違えばなおさらです。
特にライヴは、
いろいろな意味で練習とは全く違う環境にあります。
意気込みなどのメンタルな面だけではなく、
場所や楽器、聴こえ方も違います。
練習のときに身に付けた、
その冷静さ、丁寧さ、
そして注意力、集中力は、
発揮されているでしょうか?
音楽は、
楽しいものであり、
ライヴはその最たるものの一つです。
興奮したり、
普段とテンション感との違いがあって当然です。
その中で、
練習以上のものを表現しようとするのですから、
注意力も集中力も、
より多く必要となってきます。
ライヴを振り返り、
練習のときと何がどう違ったか、
ぜひ考えて探してみて下さい。
では、
具体的な対応策を...
楽曲に対してのイメージを、
バンドの中で話し合ってみて下さい。
そして、
クリックは鳴らさなくて良いので、
各パートごとに自分の気持ちの良いテンポで一人で演奏して、
メンバーに聴いてもらいます。
ボーカルがいるなら歌ってもらいます。
もし、
その時の各々が思っているイメージやテンポが違っているなら、
演奏は合うことがなく、
それぞれの好きなところで曲がバラバラに動いてしまいます。
肝心なのは、
演奏する楽曲の中で、
何が一番大切なのか、を、
全員で認識する事です。
ギターのリフやベースライン、
キーボードのフレーズ、
ボーカルのメロディ、
そしてドラムのパターンやフィルイン等、
楽曲によって様々ですが、
その曲のキーポイントになる部分を良く理解し、
最適なテンポを見つけ、設定する事です。
※一番多い形式としては、
サビのパートが気持ちよく流れるテンポです。
そして、
そのテンポが見つかったら、
「そのテンポのクリックに合わせる」のではなく、
「そのテンポ、スピード感での演奏を心がける」ことが大事であり、
それの目安になるのが「クリック」です。
まずは、
個々がその曲をきちんとイメージ通りに演奏できているかどうか、です。
そして、
その音をバンド全体でバランスよく「混ぜる」ことが大事です。
ゆっくりで練習をすることは、
各個人やバンドの中で、
何が起こっているのか、
何をすべきなのか、
を確認し、
テクニックを向上させる上で、
絶対的に必要な方法の一つです。
これからも続けることをお勧めします。
そして、
そのテクニック(注意力や集中力も含む)をもって、
通常テンポで、
クリックあり、
クリック無し、の両方を演奏し、
録音して、
何がどう違うのか、を、
個人的だけでなく、
バンドメンバー全体で話し合ってみて下さい。
クリックを使って練習することは、
とても大事なことの一つですが、
クリックを使わずに、
自分の音を、
自分たちの出している音を、
しっかりと聴き取り、
思い通りかどうかを確認し、
練習を進めることは、
もっと大事なことです。
目的は、
走る、走らない、
クリックに合う、合わない、ではなく、
気持ちよく、かっこ良く、
バンドの曲を演奏することです。
曲、そしてライヴ全体の「出来上がり」を常に意識して、
バンド練習を進めて下さい。
ライヴを成功させる練習の方法として、
ちょっとだけ。。。
各曲の練習が完成してきたら、
ライヴプログラム(曲間、MCも含む)通りの、
通し練習を繰り返すことをお勧めします。
そのとき、
出来る限りライヴと同じ環境を作り出すことも、
良い方法の一つです。
プレーヤーの配置や向き、照明やステージの暑さなど、
シミュレーションをし、
ライヴと同じテンションを意識して、
練習を重ねてみて下さい。
ライヴの成功を祈っています!
また何かご質問などありましたら、
いつでもいらして下さい。
次回のコミュニケーション、
楽しみにお待ちしています。
Re: テンポキープ
投稿者:
久保田
- 2006/09/25(Mon) 12:44
No.355
引用する
懇切丁寧なご回答ありがとうございました。
早速、トライしてみます。
本当にありがとうございました。
Re: テンポキープ
投稿者:
DRUM FORUMえのもとひろゆき
- 2006/09/28(Thu) 02:11
No.356
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引用する
お返事をどうもありがとうございます。
結果や感想など、
もしありましたら、
また書き込みいただけると嬉しく思います。
次のコミュニケーションの機会を楽しみにしております。
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